名古屋
2024年05月17日
フォルツァエフ対ノラ「湾岸スターカップ」(名古屋競馬)
5月17日(金)の名古屋競馬メイン第12レースは「湾岸スターカップ」(4歳以上オープン、名古屋競馬場920メートル)。
短距離戦得意なスプリンターが集まった準重賞で、激しい争いが期待できるが、同距離の前走A級2組b特別をしっかり勝ち切った◎4 フォルツァエフ(牡9、迫田清美厩舎)がやはりV最短だ。今春復帰後の2戦ともに920メートル戦に矛先を向け、2戦2勝。着差こそつけていないが、ともに上がり3ハロン35秒台の鋭い切れを発揮。これで同距離では無傷の4連勝を誇る。しっかり追い切った前走時とは違い、今回の追い切りは軽めのメニューもデキ落ちは感じられない。前走テン乗りだった塚本征吾騎手との連続タッグ結成も上積み材料になる。ここも名古屋きっての超短距離巧者ぶりを見せつけたい。
ただ逆転候補は多い。920メートル戦で続けてフォルツァエフに後塵を拝するが、クビ、アタマ差2着と勝ち負けを演じる○8 ノラ(牝7、竹下太厩舎)がその筆頭。2走ともライバルより内枠に入り、レースの組み立てにくさが惜敗の一因とも分析できる。一転、今回はフォルツァエフが4枠4番に対し、7枠8番スタートと、流れに乗りやすい位置からスタートできる。V五分。
不気味な存在は南関東戦歴上々の▲1 ビリーヴインミー(牝6、沖田明子厩舎)。転入戦の前走を上々の内容でひと叩きして迎える移籍2戦目。ハイレベルな地区の強敵にもまれてきた底力は軽視できない。
復帰戦の前走は見せ場なく終わったが、920メートル戦で4戦3連対のスプリンター△11 ロイヤルパールス(牡9、榎屋充厩舎)もV圏内。
(文/中部地方競馬記者クラブ)