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待望の初勝利なるかカセノラオー「加賀山中賞」（金沢競馬）

月、火曜日の2日間連続で開催されている今週の金沢競馬。7月23日（火）は3歳戦が多く組まれており、なかでも第7レースのJRA交流「加賀山中賞」（地元3歳・中央3歳未勝利、金沢競馬場1500メートル）は、未勝利脱出を狙って中央でも好走歴があるJRA勢が参戦してきました。

◎3 カセノラオー（牡、JRA・中尾秀正厩舎）は2歳新馬戦から3着に粘った好素材で、2走前の京都ダート1400メートル戦でも3〜4コーナーでムチが飛んで終始追い通しの手応えながらも3着に踏ん張っています。前走の京都ダート1400メートル戦は外を回らされて6着に敗れましたが、コーナーを多く回る地方交流戦ならしぶとい先行スピードが生かせそうです。ここに向けて栗東の坂路コースで3本の追い切りを消化しており、好調さはキープできています。砂を被らずに前々でレースを運び、4コーナーを先頭で回ることができれば、金沢で待望の初勝利が飾れそうです。

○7 アンサーパスト（セン、JRA・新開幸一厩舎）は、今年5月に初出走とデビューするまで時間がかかりましたが、新潟ダート1200メートル戦でいきなり経験馬相手に2着に追い上げる末脚を見せて、3連単で29万円台の万馬券を演出しました。前走の東京ダート1300メートル戦は3番人気に推されながら8着と奮いませんでしたが、地方交流戦なら素質の違いを見せ付けられそうです。前走から1カ月半以上レース間隔を空けて、美浦の坂路コースで併走追い切りを重ねて鍛え直されており、金沢で巻き返しに燃えています。勝負どころから一気にコーナーを駆け上がって、先行するカセノラオーに4コーナーで並びかけることができれば、決め手の違いで直線抜け出せそうです。

▲5 ビートリニティ（牝、JRA・小手川準厩舎）は2度目の金沢参戦で、5月末の加賀医王山賞は2コーナーから勝ち馬と馬体を併せて競り合いながらも、直線入口で逃げた馬をかわして2着に粘り込みました。前走の東京ダート2100メートルでは3番手を追走したものの4コーナー手前で力尽きて13着でしたが、好走実績がある地方の小回りコースなら見直しは必要です。以前に比べて先行する意識も強くなっており、カセノラオーに終始食い下がっていければ再度連絡みがあるかもしれません。

△1 クリノオリオン（牝、JRA・高橋康之厩舎）はこれまで7戦して掲示板に載ったことがなく、今回のJRAメンバーの中で実績面は見劣ります。しかし先行できるスピードがあり、地方の小回りコースなら変わり身がありそうです。

△8 メイショウベル（牝、JRA・西園正都厩舎）も金沢は2度目の参戦で、キャリア2戦目だった4月初旬の加賀獅子吼賞では5着と入着いっぱいでした。その時に比べて栗東の坂路コースで追い切りを重ねて鍛えられており、コースも2走目なら上積みが見込めそうです。