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A2昇級でも主役はホウオウジュレップ「北國王冠トライアル特別」（金沢競馬）

日、火曜日の通常日程で開催されている今週の金沢競馬。17日（火）のメインカードは最終第12レースの「北國王冠トライアル特別」（A2級一組、金沢競馬場1900メートル）で、勝ち馬には11月3日に行われる北國王冠（3歳以上地方全国交流、2600メートル）への希望投票優先権が与えられます。

◎2 ホウオウジュレップ（牝6、加藤和宏厩舎）は今春に高知から転入してきていきなり4連勝を飾った快速馬です。2走前にはグランダム・ジャパンの読売レディス杯（1500メートル）に格上挑戦して9着に敗れましたが、前走のB1級一組（1500メートル）で転入から4戦負けなしのゴールドレコーダーを5馬身引き離して逃げ切り、改めてスピードの高さを見せつけました。今回からA級入りとなりますが、ここまでの一方的な勝ちっぷりから能力面は通用するはず。1900メートルまで距離が延びてどうかですが、6頭立ての少頭数なら後続を引き連れながらペースを握り、4コーナーを先頭で回ることができれば、直線で突き放して押し切れそうです。

○1 アイアムレジェンド（牡8、佐藤茂厩舎）は今春に川崎から転入してきて馬券に絡めない不甲斐ないレースが続いていましたが、前走のA2級一組で2着に伸びて復調の兆しを見せました。その後2カ月ほど自厩舎で休養しましたが、9月に入ってからは追い切り時計も出ており、仕上がりは悪くありません。川崎在籍時に金沢へ遠征してきてイヌワシ賞（2000メートル）を2年連続で制した実績からA2級なら実力上位の存在で、1900メートル戦なら直線しぶとく脚を伸ばして、逃げるホウオウジュレップを追い詰められそうです。

▲6 スリーヘリオス（セン9、井樋一也厩舎）は高知A級からの移籍馬で、転入初戦のA2級二組（1400メートル）から注目を集めましたが、好位追走いっぱいの10着に敗れました。その後は1カ月ほどレース間隔を空けて立て直しが図られ、中間は3本の追い切り時計を出して乗り込まれています。これまで中央では芝2000メートルや障害レースの経験はありますが、ダートの1900メートルは未知数です。しかし6頭立ての少頭数になったのは歓迎で、なんとか上位争いに食い込んで、金沢でもやれる手応えをつかみたいところ。

△3 カイジンウェーヴ（牡6、中川雅之厩舎）は前走のA2級二組（1500メートル）で先行して4着に粘り込みました。こちらも1900メートル戦は初めてになりますが、ホウオウジュレップのスピードに食い下がっていければ前残りが図れるかもしれません。

△5 キョウエイロナ（牝6、加藤和宏厩舎）も堅実な差し脚で入着が続いています。ホウオウジュレップが後続を大きく引き離して逃げる展開になるなら、混戦の次位争いから抜け出してくることは考えられます。