笠松
2024年11月08日
ツミキヒトツに昇級の壁なし「コウテイダリア特別」(笠松競馬)
11月8日(金)の笠松競馬メイン第10レースは「コウテイダリア特別」(A級4組、笠松競馬場1600メートル)。
◎1 ツミキヒトツ(牡4、笹野博司厩舎)の底力を素直に信頼する手だろう。約3カ月ぶりの実戦だった前走は手ごろな構成・B級2組特別だったが、好位から絶好の手応えで3コーナー手前で早々に先頭に立ち、そのまま流しての3馬身完勝は力がなければできない芸当。3歳時に東海ダービー2着、そして休養前の5月・A級1組で2着に食い込んでみせた力の証しだった。中間の調整は軽めだが軽快なフットワークからひと叩き効果がうかがえる。スピード負けしやすい短距離より、セールスポイントの差し脚が生きる200メートルの距離延長も望むところ。昇級戦だがまだ4組への編成。力の走りでファンの期待にしっかり応える。
ポイントは次位争い。ただ1頭の3歳フレッシュ○7 キスリング(牝3、田口輝彦厩舎)は前走の勝ちっぷりの良さが際立った。中団から早めの仕掛けで鋭く抜け出し、6馬身差つける完勝で大きくアピール。まだまだ伸びゆく3歳ヤング。A級への昇級戦も余勢から即通用していい。
▲10 カツノサンキュウ(牡6、藤田正治厩舎)の前走も評価できる。これまで好走パターンは逃げ・先行も、一転、差しに構えて中団からのレースでしぶとく脚を使って連対キープに成功。新境地を開いてみせた。逃げ・先行タイプが多い上、不利な外枠スタート。ここも控えて差しで結果を出せば攻め幅が広がる。
またシャープな差し脚がセールスポイントの△6 ニホンピロポート(牝5、川嶋弘吉厩舎)も連争いなら。
(文/中部地方競馬記者クラブ)