レース展望・予想

金沢

2024年11月10日

アルカウンの再度の逃げ切りに期待「恋路賞」(金沢競馬)

今週の金沢競馬は、日、火曜日の通常曜日開催に戻ります。10日(日)のメインカードは最終第11レースのB1級馬による準重賞「恋路賞」(B1級、金沢競馬場1400メートル)になります。B級馬による準重賞はこれが今年最後で、A級入りへのラストチャンスをかけて好調馬と実績馬がスピード争いを繰り広げます。

◎11 アルカウン(牝7、井樋一也厩舎)は昨年8月に名古屋へ遠征してベイスプリント(920メートル)を逃げ切っている交流重賞ウイナーで、A2級スタートとなった今年は連絡みできないレースが続いていましたが、前走のB1級四組(1400メートル)で後続を3馬身以上引き離す逃げ切り勝ちを演じ、復調の兆しを見せました。今年デビューした高知のルーキー城野慈尚騎手が軽ハンデを生かした好騎乗もありましたが、9月に放牧へ出されて立て直された効果が大きかったようです。相変わらず角馬場で乗り込み重視の調整が続いていますが、折り合いが付くようになってきており、徐々に操作性も上向いています。引き続きの1400メートル戦は歓迎で、今回も先手を奪って4コーナーを先頭で回ることができれば、後続の追い上げは振り切れそうです。

○8 デルマスソバライ(牝4、加藤和義厩舎)はアルカウンが逃げ切った前走のB1級四組でも直線外から豪快に脚を伸ばして2着と連対を外しませんでした。今年はここまで15戦していますが、3勝、2着9回と12回も連絡みしており、レース終盤になると確実に伸びてくる末脚は信頼が置けます。今回も1400メートル戦になりますが、逃げるアルカウンに他馬が絡んでいって先手争いが激しくなるなら、差し脚が届くシーンがあるかもしれません。

▲4 ハリウッドスマイル(牝3、中川雅之厩舎)は今春に3歳牝馬重賞のノトキリシマ賞(1500メートル)で後続を6馬身以上引き離す圧勝劇を演じた快速牝馬です。石川優駿(2000メートル)で7着に敗れた後は北海道へ放牧に出され、10月初旬に帰厩。復帰戦となった前走のB1級四組ではアルカウンを抑えて1番人気に推されましたが、好位追走一杯の4着でした。人気には応えられませんでしたが、休み明けを使った反動もなく、続けて使えるのはいい傾向です。ひと叩きされたことで馬体に張りが戻ってきており、休み明け2走目で一変する可能性は十分に考えられます。

△5 タイクーン(牡5、加藤和宏厩舎)も今年6月に中央1勝クラス、障害未勝利から転入してきて金沢で8戦4勝、2着3回と、強敵ぞろいだった3走前のB1特選で4着に敗れた以外は連対を外していません。前走のB1級二組(1400メートル)でも直線しぶとく脚を伸ばして先に抜け出した勝ち馬を追い詰めており、直線の追い比べ勝負になれば競り負けない強さを発揮できそうです。

△9 ヒミノイチシロ(牡4、中川雅之厩舎)は前走のB1級一組(1500メートル)で中団追走一杯の6着でしたが、2走前には今回と同じB1級準重賞の能登波の花賞(1700メートル)を制しています。1400メートルはやや忙しい印象ですが、先団を射程圏内に捕らえながらレースを進めることができれば、巻き返しがあっても不思議ではありません。

おすすめの買い目

馬単(マルチ)
11⇔8・4・5・9(8点)

3連単(フォーメーション)
11→8・4・5・9→8・4・5・9
8・4・5・9→11→8・4・5・9(24点)

この買い目で投票

(文/中部地方競馬記者クラブ)

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