金沢
2024年12月24日
混戦断つかリベリュール「さな夢賞ことり大神祭」(金沢競馬)
2024年シーズンのラスト開催を迎えている金沢競馬。24日(火)第11レースの「さな夢賞ことり大神祭」(B1級三組、金沢競馬場1400メートル)は、全馬に予想印が必要なほどの大混戦となっており、高配当が飛び出す可能性がある一戦です。
まず人気になりそうなのは◎7 リベリュール(牡9、井樋一也厩舎)です。今春に船橋から移籍してきて転入当初は馬券絡みを続けていましたが、夏場に入ってから伸び悩み、注目を集めた準重賞の敬馬賞では9着に敗れました。しかし気温が下がってから再び調子を取り戻し、C1級十組(1500メートル)とB2級五組(1400メートル)を好位抜け出しで連勝。中4日の連闘で挑んだ前走のB1級四組(1500メートル)でも4コーナーで逃げた勝ち馬に並びかけて3着と見せ場をつくりました。引き続き乗り込み中心の調整になりますが、年齢を感じさせない好馬体は目を引き、今回も逃げた馬をマークしてうまく立ち回ることができれば、連争いは可能です。
○2 ワルツフォーデビー(牡7、黒木豊厩舎)は今季17戦して12回も馬券に絡んだ堅実派です。特にここ2戦は内で脚をためながら徐々にポジションを上げて直線で弾ける安定したレース運びで連絡みが続いており、内枠に入った今回も期待できます。連闘を避けて前開催を自重したローテーションも好感で、しっかり追い切りもこなして順調な調整を積んでいます。デルマセイレーンやドライカプチーノなど逃げたい馬が競り合って速い流れになるなら、馬群を割って直線浮上してきそうです。
▲6 ヒャクシキ(牡3、加藤和宏厩舎)は今回のメンバー唯一の3歳馬で、決め手の良さには定評があります。2走前のB2級一組(1500メートル)では相手が強く、5着と入着一杯でしたが、前走のB2級一組(1400メートル)では直線馬群を割って2着まで伸びてきました。短い距離の方が末脚が切れる印象があり、直線の追い比べ勝負になるなら今回も上位争いに加わってきそうです。
△4 レリスタット(牝7、菅原欣也厩舎)は前走のB1級四組(1500メートル)でも追走一杯の6着と苦しいレースが続いていますが、メンバー的には勝ち負けしておかしくはありません。勝負どころから一気に伸びてくる末脚が復活すれば巻き返しがありそうです。
△8 ピースイギー(牝5、金田一昌厩舎)もシーズン終盤に来て入着を外さない走りを続けています。引き続きの1400メートル戦はプラスで、今回も好位置をキープできれば流れ込みが図れそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)