名古屋
2025年01月30日
上昇一途アウストロの重賞連勝なるか「梅見月杯」(名古屋競馬)
1月30日(木)の名古屋競馬メイン第11レースは「第26回梅見月杯」(名古屋競馬場1500メートル)。
遠征勢5頭を含む短距離得意なスプリンターがフルゲートにスタンバイ。当地2月のかきつばた記念JpnIIIトライアルでもある全国交流重賞で好バトル必至だ。一番の注目は上昇一途の◎10 アウストロ(牡5、浦和・小澤宏次厩舎)だろう。C、B級から着実にこつこつ力を蓄え、重賞初挑戦だった前走の浦和・ゴールドカップで強豪相手にセンスあふれる走りでいきなり撃破に成功。着差はわずかクビ差ながらも好位から直線の追い比べで南関東名物重賞の1つでSI格付けレースを仕留め、スターへ仲間入りした。23年10月から9戦連続連対中。先行力があり、好位からソツのない走りができるレース巧者でもある。ポイントは初めての長距離輸送競馬と、実績のない右回りコースの対応。パドックや返し馬で気配チェックを欠かさず行いたい。
2年連続参戦で今年こそを目指すのが○2 サヨノグローリー(牡7、浦和・工藤伸輔厩舎)。タイトルこそ23年の浦和・プラチナカップだけだが、近走も南関東重賞でコンスタントに好勝負を演じ続ける実績派。前走もアウストロからコンマ3秒差3着。東海の第1人者・岡部誠騎手の起用も陣営の意気込みの表れ。互角のV候補と言える。
地元勢では▲6 セイルオンセイラー(セン6、塚田隆男厩舎)、△8 ベストリーガード(牡6、角田輝也厩舎)が人気になりそうだ。セイルオンセイラーは重賞V3の実力派で、前哨戦の名古屋記念でもハナ差2着好走。東海きってのスピードの持ち主で主導権を握れるかが好走への鍵。一方、ベストリーガードは当地で4戦パーフェクト連対とまだ底を見せていない。中央時のダート戦歴も高く、南関東の強敵は多いが重賞2勝目は十分可能。
(文/中部地方競馬記者クラブ)