笠松
2025年11月04日
マイネルサンテ対バンダムアゲイン「初時雨特別」(笠松競馬)
11月4日(火)の笠松競馬メイン第12レースは「初時雨特別」(B級1組、笠松競馬場1400メートル)。
好調ライバルは少なくないが、転入初戦を完勝した◎4 マイネルサンテ(牡5、笹野博司厩舎)が主役だ。今年に入り中央で頭打ちだったが、手ごろな相手に変わる地方移籍となればやはり地力が違った。前団がハイペースで飛ばしたため後方からの競馬になったが、全く慌てるそぶりを見せない。向正面中団あたりから外を回って上昇すると、勝負どころの3コーナー手前で前を行く2頭に並びかけ、渡邊竜也騎手のゴーサインに鋭く反応。あっさり直線抜け出し、ゴール手前は流す7馬身差完勝で絶好のリスタートを決めた。昨年1月には京都ダート1200メートルの1勝クラスで3着入着のキャリアはやはりダテではなかった。間隔が詰まった参戦で追い切りメニューは軽めだが中間ムードは上々。なにより、環境やコース慣れなど上積み材料に事欠かない移籍2戦目。優秀なタイムで勝ちっぷりが良かった前走から2連勝の期待が高まる。
相手は○8 バンダムアゲイン(牝4、後藤正義厩舎)が有力。B級昇級後の2戦とも連対し高い素質をのぞかせる。2走前は先行有利の馬場で軽快に駆けた逃げ馬に押し切られ2着に甘んじたが、仕切り直しの前走は中団から鋭い決め脚を発揮して5馬身快勝劇で飾った。デビューが3歳5月と遅れたが、当地13戦12連対を誇る好素材でまだまだ上が望めるA級候補生。強敵相手にどんな走りができるか、注目だ。
二強が抜けているが、一角崩しを狙うのが▲2 オレンタノ(牡5、田口輝彦厩舎)と△7 カツノサンキュウ(牡7、藤田正治厩舎)。特にオレンタノは前走不発だったがテン乗りのジョッキー競走に加え、先行馬に有利な馬場コンディションも一因。流れに左右されるが、有力馬がともに勝ちを意識して早めにやりあえば、一撃可能。
(文/中部地方競馬記者クラブ)