金沢
2025年11月10日
古馬相手でもスピード通用モカチャン「B2級二組」(金沢競馬)
日、月、火曜日の3日間連続で開催されている今週の金沢競馬。10日(月)はA級馬によるレースはありませんが、第10レースのB2級二組(金沢競馬場1400メートル)では、2歳新馬戦から非凡なダッシュ力を披露している快速3歳牝馬が登場し、初の古馬相手でどんな勝ちっぷりを演じるか注目されます。
◎8 モカチャン(牝3、加藤和義厩舎)は2歳デビュー時から他馬にハナを譲ったのはスタートが合わなかった1度だけというダッシュ力の速さが自慢で、前走の3歳重賞・MRO金賞(1400メートル)では放牧明けにもかかわらず、ショウガマッタナシにハナを譲らず3着に粘り込みました。毎走全力投球のため疲れが溜まりやすく、休みがちのローテーションですが、重賞を使ったダメージは思ったよりも少なく、引き続き状態はキープできています。今回もこれまで4勝を挙げている1400メートル戦なのは歓迎で、今後A級入りを目指すためにも、B2級古馬相手ならスタートから他馬に並ばせずに直線振り切ってスピードの違いを見せつけたいところです。
焦点は相手探しで、前走まさかの着外に沈んだ○7 コウユーラヴラヴ(牝7、高橋俊之厩舎)の巻き返しに期待します。前走のB2級一組(1400メートル)でも上位人気に推されましたが、先手争いに巻き込まれてしまい7着に敗れました。今回は長めに乗られてしっかり追い切りをこなしており、太めに映った馬体も絞れてきそうです。今春浦和から移籍してきて4戦連続で連絡みした転入当初の活躍ぶりからB2級なら力量上位の存在で、モカチャンを前に見ながら2番手からレースを進めて直線粘り込みを図ります。
▲5 サンエスペランス(セン5、菅原欣也厩舎)は前走のB2級二組(1500メートル)で1、2着馬の争いからは7馬身離されましたが、4コーナーで3番手まで浮上して馬券絡みは外しませんでした。昨夏に浦和から金沢へ転入してここまで16戦していますが馬券絡みを外したのは3回だけの堅実派で、先行するだけでなく控えて差すレースもこなせる器用なタイプ。以前よりも順調に使い込めるようになって体質面も強化されており、モカチャンが後続を大きく引き離して逃げる展開になるなら、直線内を突いて混戦の次位争いから抜け出してきそうです。
△3 デルマスソバライ(牝5、加藤和義厩舎)は前走のB2級二組(1500メートル)で出遅れに泣いて4着に敗れてしまい、休み明けから続いていた連続連対が途切れてしまいました。しかし距離が1400メートルに戻るなら巻き返しは狙えそうで、発馬を決めて逃げるモカチャンの2番手を終始キープできれば流れ込みがありそうです。
△1 ピエナパプリカ(牡7、鋤田誠二厩舎)も今季馬券絡みを外したのは3回だけと堅実に追い上げてくる末脚があります。逃げるモカチャンが4コーナー手前で失速して前崩れの展開になるなら、直線内から脚を伸ばしてゴール前突き抜けた3走前の再現があるかもしれません。
(文/中部地方競馬記者クラブ)