兵庫
2025年12月11日
尾林厩舎2頭の一騎打ち「師走特別」(園田競馬)
11日(木)の園田競馬メイン第11レースに「師走特別」(A1A2、園田競馬場1700メートル)が行われる。
◎9 アキュートガール(牝6、尾林幸二厩舎)は2年前の新春賞を制して、園田金盃でも4着に入ったように冬場が得意。前走は同厩舎のキングレジェンドの末脚に屈したが、直線に入ってから進路が狭くなる不利があり、仕掛けるタイミングが遅れた分の差が出た。今回は再対決になるが、相手は前走から1キロ増の58キロになるのに対して、こちらは55キロ据え置き。本来の先行策で巻き返しといきたい。
○7 キングレジェンド(セン6、尾林幸二厩舎)は兵庫大賞典の後、1700、1870メートルで4戦3勝、3着1回と抜群の安定感を誇る。出走していれば中1週だった園田金盃はパスしたが、前走後も引き続き入念に乗り込まれており好調をキープできている。あとは初めて背負う58キロの克服が鍵になる。
▲1 インベルシオン(牡6、松浦聡志厩舎)は脚部不安や夏バテを克服するために時間を要して、白鷺賞以来10カ月ぶりの出走になる。560キロを超える大型馬で、能力検査ではまだ走りに重たさを感じた。使いつつ調子を上げてくることになりそうだが、昨年の園田金盃2着、今年の新春賞制覇の実績はここでは断然。地力でどこまでカバーできるか。
☆6 ベラジオウマムスコ(牡5、栗林徹治厩舎)は来年の新春賞を見据えて3月以来、3度目の1700メートル戦に矛先を向けてきた。折り合いの心配はなく、レース運びのうまさを考えれば対応できるだろう。今回がA1昇級戦で相手がそろってきた印象はあるが、上位争いを期待したい。
△10 ドンアチェカ(牡5、田中一巧厩舎)は転入初戦で9着に沈んだが、序盤で掛かって暴走気味の逃げになってしまい度外視できる。1度たたいて調子は上がっており、鴨宮祥行騎手との初コンビでうまく折り合いがつけば一変する可能性を秘める。
△12 ヴァトレニ(セン7、石橋満厩舎)は金沢スプリントカップで3着に好走したが、今回は中距離に目先を変えてきた。兄のアクロマティックは中距離重賞の常連だった馬で、うまく脚がたまれば末脚が弾けそうだ。
(文/大阪日刊スポーツ・松本健史)