金沢
2025年12月15日
3歳馬2頭をめぐる争い「金沢競馬B1プレミアム」(金沢競馬)
日、月、火、金曜日の4日間変則日程で開催されている今週の金沢競馬。15日(月)の注目カードは第11レースで争われる「金沢競馬B1プレミアム」(B1特選、金沢競馬場1400メートル)で、近3走で連絡みしているメンバーが集められた激戦必至の好カードになっています。軸馬をどれにするか迷いますが、成長著しいマニーヒーローとキタノダイヤの3歳馬2頭が人気を分けそうです。
◎7 マニーヒーロー(牡3、加藤和宏厩舎)はクラスが上がった前走のB1級三組(1500メートル)も逃げ切って連勝中と再び勢いに乗っています。2着馬との着差こそ1馬身半でしたが、3コーナーから後続を引き離して直線独走するワンサイドな勝ちっぷりでスピードの違いを見せつけています。引き続き追い切りではパワフルな動きで馬場を駆け回っており、1400メートルに距離が短縮されても前々で積極的に運べれば今回も好勝負できそうです。
○6 キタノダイヤ(牝3、鈴木正也厩舎)は3歳重賞の兼六園スプリント(1500メートル)を制してから勝ち切れないレースが続いていましたが、前走のB2級四組(1400メートル)を逃げ切って久々の白星を飾りました。後続を引き連れながら逃げる格好になりましたが、直線に入ると一気に加速して5馬身突き放す強い勝ちっぷりでした。連闘使いを避けたためひと息入りましたが、中間にはしっかり追い切りもこなして引き続き状態はキープできています。以前に比べてカイバ食いも良くなっており、大幅に馬体重が減っていなければ、今回もパフォーマンスの違いを披露してくれるでしょう。
▲4 ボナセーラ(牡9、池田敦厩舎)は前走のB1級二組(1500メートル)で6着に敗れて、名古屋から転入してきて初めて連絡みを外しましたが、4コーナーでは単独の2番手まで浮上し見せ場はありました。主戦の吉田晃浩騎手が前日のレースで落馬負傷し乗替わりとなった影響もあったようで、転入初戦勝ちを飾った1400メートルに戻って巻き返しを図りたいところです。
△5 デイドリームビーチ(牡5、金田一昌厩舎)はボナセーラが6着に敗れた前走のB1級二組で後方一気の追い上げを見せて2着に入りました。鼻出血明けでも連対できたのは底力がある証拠で、今回も前崩れの展開になれば再び直線一気の浮上がありえます。
△1 ニキ(牡4、加藤和義厩舎)は前走のB1級二組でゴール前差し馬勢に捕まってしまい3着でしたが、ガルムキャットを競り落として4コーナーを先頭へ回った時にはそのまま押し切るかと思われました。3歳勢を抑えて最内枠から先手を主張できれば、再び際どい争いに持ち込めるかもしれません。
(文/中部地方競馬記者クラブ)