名古屋
2025年12月24日
GI馬と接戦演じたレヴォントゥレット「名古屋大賞典」(名古屋競馬)
12月24日(水)の名古屋競馬メイン第10レースは「第48回名古屋大賞典JpnIII」(名古屋競馬場2000メートル)。
昨年から名古屋の1年を締めくくる重賞に生まれ変わったダートグレード。ハンデ戦とは言え、やはり層の厚い中央勢優位の見立てがベター。
なかでもメキメキと力を蓄える◎9 レヴォントゥレット(牡4、JRA・矢作芳人厩舎)に魅力を感じる。デビュー2戦目から4連勝した好素材で、重賞初挑戦だった5月の平安ステークスGIIIでいきなり3着と好走すると、続くオープン3着から2走前の日本テレビ盃JpnIIではあのフォーエバーヤングとも好勝負。正攻法の競馬から食らいついて、2馬身半差2着に粘り込んだ。前走・みやこステークスGIIIは主導権を握ったがのちにGI馬となる勝ち馬ダブルハートボンドに直後でプレッシャーをかけられ失速したものの、展開負けと分析できる。2度目の地方ダートグレード参戦はJpnIIIとあって戦いやすいメンバー構成。成長を続ける4歳馬の待望の重賞初制覇に期待したい。
強敵は多い。断然の実績を誇るのが○3 デルマソトガケ(牡5、JRA・須貝尚介厩舎)。22年の全日本2歳優駿JpnI勝ち馬で、翌年にはアメリカのブリダーズカップ・クラシックG1で2着に食い込んだスターホース。その後はいまひとつだが、復帰2戦目だった前走・浦和記念JpnIIで3着と復調の兆し。鍵はトップハンデで初の59キロだが500キロを超える大型馬でこなせる可能性が高い。差し勝負に持ち込んで本領発揮へ。
新興勢力▲7 カズタンジャー(牡4、JRA・新谷功一厩舎)も有力なV候補。重賞初挑戦だった7月のマーキュリーカップJpnIIIでいきなりタイトルを獲得すると、前走の白山大賞典JpnIIIでも追い込んで3着。差し一手でエンジンが掛かるまで時間を要するが、馬券に欠かせない存在だ。
地方勢では△5 ベルピット(牡5、北海道・角川秀樹厩舎)に注目。北海道のトップホースで25戦19勝を誇る。デビュー以来、馬券圏内を外したのは23年の道営記念(競走中止)と昨年の名古屋大賞典JpnIII・9着のわずか2走。今年地元重賞で5戦5勝の快速馬が昨年のリベンジに燃えている。
(文/中部地方競馬記者クラブ)