名古屋
2025年12月10日
上がり馬アストラビアンコが主役「ゴールドウィング賞」(名古屋競馬)
12月10日(水)の名古屋競馬メイン第11レースは「第64回ゴールドウィング賞」(2歳、名古屋競馬場1700メートル)。
東海地区の2歳ナンバーワン決定戦に厩舎期待の若駒たちが激突。例年以上に実力が接近して激戦だが、勢いあふれる新興勢力◎11 アストラビアンコ(牡、角田輝也厩舎)を狙い撃ちだ。北海道デビューで、初勝利まで10戦を要したが、当地移籍で一気にブレイク。転入戦を快速逃げ切りで2着を8馬身ち切れば、前走は控えて2番手から絶好の手ごたえで3コーナー先頭から5馬身差完勝で飾った。勝ちタイムは同日の2歳準重賞・若駒盃より1秒以上速く、能力の高さをアピールした。初重賞参戦はもちろん、当地初の1700メートルに、もまれたことがないなど不安要素は多い。しかし、補って余りある豪快な勝ちっぷりに将来性を感じる。
実績上位はネクストスター2競走の覇者。
○9 ヨサリ(牡、笹野博司厩舎)はネクストスター笠松までデビューから無傷の4連勝中。中団から一気に進出し、2着馬を振り切った内容にはレースセンスとさらなる奥深さが感じられた。
▲10 ミモザノキセツ(牡、今津博之厩舎)は北海道のオープンで掲示板に載った実力派で、高い先行力を持ち、転入初戦、ネクストスター名古屋と当地2戦2勝。ともにV互角の存在だ。
上記3頭はいずれも前でレースを運ぶタイプ。流れが激しくなりそうで△6 ナゴヤバシリ(牡、今津博之厩舎)に展開利が見込める。復帰後、上り調子の末脚自慢。直線一気に突き抜ける力とキレを持つ。
(文/中部地方競馬記者クラブ)