重賞レース直前情報 |
11月23日(祝・木)に浦和競馬場で、第44回浦和記念JpnII(3歳以上・2000メートル・17時45分発走予定)が行われます。JRAからはミトノオー、メイショウフンジン、テンカハル、ディクテオン、テイエムサウスダンが出走。地方他地区からはシンコーマーチャン(名古屋)ら2頭が遠征し、地元南関東馬はヒーローコール(浦和)ら5頭が迎え撃ちます。12頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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基本的に実績上位のJRA馬は出走してこないので、地方馬にとってチャンスがあるレースだ。過去5年では2021年2着のタービランス(浦和)が好走。前走は埼玉新聞栄冠賞1着で、ここは3番人気に支持された。本馬のように浦和での実績豊富な馬からは目が離せない。JRA馬は前走JBCクラシックJpnI組が有力になるが、今年は該当馬なし。後は人気になりやすいが、前走白山大賞典JpnIIIの連対馬。18年グリム、21年メイショウカズサ、22年ラーゴムが連対を果たしている。
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JRA所属馬短評
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ミトノオーは前走日本テレビ盃JpnIIが6着。先手を奪ってレースを引っ張るも、2番手のスワーヴアラミスにぴったりとマークされ、最後の直線は完全に伸びを欠いた。休み明けとはいえ、抵抗できずに失速したのは気がかり。
メイショウフンジンは前走白山大賞典JpnIIIが2着。熾烈な先行争いを制してハナに立ち、レース後半ではケイアイパープルとびっしりと競り合う激しい展開だった。最後、ウィルソンテソーロに捕まってしまったが、強いレース内容と言っていいだろう。この分ならばいずれダートグレードを勝てるチャンスが訪れるはず。
テンカハルは2走前の日本テレビ盃JpnIIでダートグレード初挑戦。向正面直線でジョッキーの手綱が動いたが、持ち前のロングスパートをきめてウシュバテソーロの2着に入った。前走ブラジルカップで末脚を炸裂させたように、広いコースの方が向いていそうだが、小回りコースにも対応して結果を出した点は高く評価したい。
ディクテオンは2013年JBCレディスクラシックJpnIを制したメーデイアを母に持つ馬。東京ダート2100メートルで3勝をマークし、脚質的にもテンカハルと似ている印象だ。前走ブラジルカップはスタートで後手を踏み、最後の直線は大外から追い上げて4着。休み明けだったことを加味してもレース内容は悪くない。小回りの浦和にどう対応するかが鍵だが、通用しても不思議はない。
テイエムサウスダンは不調が続いている。距離延長で変わる感じはしない。
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地方所属馬短評
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ヒーローコール(浦和)は古馬相手のサンタアニタトロフィーで10着と敗れた後、黒潮盃、戸塚記念といずれもマンダリンヒーローを2着に下して勝利した。ダートグレードの出走は22年全日本2歳優駿JpnI・4着以来。距離2000メートルの今回はなんとか好勝負に持ち込みたいところ。
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予想のポイント
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今年は前走JBC組が不在だが、中心はJRA馬。まずは日本テレビ盃JpnIIでウシュバテソーロの2着と好走したテンカハルが有力。そして前走白山大賞典JpnIII・2着のメイショウフンジンも上位。この両頭にとって重賞初制覇の大きなチャンスとみる。そこにディクテオンがどこまで迫れるか。今年はジャパンダートダービーJpnIやユニコーンステークスGIIIで上位にきた馬が、古馬相手にオープンクラスのレースで苦しんでいる。3歳のミトノオーやヒーローコールにとっては踏ん張りどころの一戦。
※浦和競馬のダートグレード競走は、市中銀行会員のみ投票できます。
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