12月20日(水)に園田競馬場で、第23回兵庫ゴールドトロフィーJpnIII(3歳以上・1400メートル・16時00分発走予定)が行われます。JRAからはケイアイドリー、マルモリスペシャル、サンライズホーク、セキフウが出走。地方他地区からはボヌールバローズ(大井)ら4頭が遠征。地元兵庫勢はタイガーインディら3頭が迎え撃ちます。11頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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過去5年で3着以内馬15頭中、JRA馬は10頭だが、地方馬も毎年1頭は馬券に絡んでくるとみたほうがいい。中心は前走GI/JpnI組。20年1着サクセスエナジーと2着ベストマッチョ、22年1着ラプタスは前走JBCスプリントJpnI・7着以下から巻き返した。19年1着デュープロセスや21年1着テイエムサウスダンは前走武蔵野ステークスGIII・7着以下から巻き返した。東京ダート1600メートルの重賞組もコース替わりで狙いやすい。その他の重賞組は好走していれば問題ないが、負けている場合はやや狙いづらくなる。地方は前走1着の地元兵庫所属の馬に注目だ。
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JRA所属馬短評
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ケイアイドリーは近2走、東京盃JpnII・9着、JBCスプリントJpnI・9着という成績。相手が強いとはいえ、レース内容も芳しくなく、本調子であるかわからない。斤量59.5キロも鍵になる。
マルモリスペシャルはオープンクラスに昇格後、ダート1400メートルに限ればペルセウスステークス4着、ギャラクシーステークス1着という好成績。前走で追い比べを制して勢いに乗っており、注目してみたい1頭。
サンライズホークは前走サマーチャンピオンJpnIIIを逃げ切り重賞初制覇。大外枠から果敢に先頭を奪ってレースを引っ張り、最後の直線ではグイと伸びて後続勢を突き放すという完勝劇だった。地方の馬場に適性があり、距離1400メートルも全く問題なかったので今回も期待できそうだ。
セキフウは21年兵庫ジュニアグランプリJpnIIでゴール前の激戦を制しており、その時以来の園田登場となる。2走前の日本テレビ盃JpnIIは4着、前走武蔵野ステークスGIIIは8着だが、最後の直線はしっかりといい脚を使っているので、状態に関しては全く問題ないはず。1400メートルは少し忙しいかもしれないが、このメンバーであれば上位争いをしたい。
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地方所属馬短評
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ボヌールバローズ(大井)は前走園田に遠征して楠賞に出走。先手を奪うも途中からカラ馬に絡まれ、最後の直線では一旦スペシャルエックスに交わされたが、盛り返して勝利した。ダートグレードではまだ荷が重い気もするが、伸びしろと勢いに期待。
タイガーインディ(園田)は元JRA所属馬。地方転厩後6戦目となった前走神無月特別で待望の勝利。勝ちタイムは1分28秒1(良)で2着に10馬身差をつける圧勝劇だった。園田の水が合いはじめ、距離1400メートルも合っていたようだ。
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予想のポイント
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データ的には前走JBCスプリントJpnI組のケイアイドリーが有力だが、果たして巻き返すことができるか。注目はサンライズホーク。4連勝後のJRAオープン特別で10着、6着と敗れ、クラス慣れに時間がかかる感もあったが、前走サマーチャンピオンJpnIIIが鮮やかな走りだった。園田1400メートルならば引き続き力を出せそうなので連勝も十分考えられる。実績上位のセキフウが強敵。前走1着の地方馬ボヌールバローズとタイガーインディがどこまで迫れるかにも注目。
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