重賞レース直前情報 |
12月24日(日)に佐賀競馬場にて、第39回中島記念(3歳以上・1800メートル・18時15分発走予定)が行われます。現在の佐賀競馬のトップクラスは上位拮抗の感がある状況で、年末の大一番にはその多くが出走。それぞれの騎手がどのあたりから仕掛けていくのかが最大のみどころとなります。12月に入って馬場の砂が追加されて深くなった影響がどのくらい残っているのか、前日のレースなどでそれをチェックしておくほうがいいでしょう。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。1番人気は2勝、2着2回。勝ち馬はすべて3番人気以内で、3着内馬15頭のうち13頭は5番人気以内だった(例外は21、22年の3着馬)。連対馬はすべて、2走前までに2着以内があった。その年の九州大賞典で3着以内だった馬が1頭以上連対している。
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出走馬短評
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ドゥラリュール 21年の中島記念は6連勝中の実績から断然人気に推されたが、競走中止。今年は特別戦での1勝だけだが、穴で一考できる余地はある。
ダイリンウルフ 佐賀デビューから大井を経て佐賀に戻り、今年は秋に北海道に移って前走から再び佐賀。実績的には侮れないが、今回は初の1800メートルが課題となる。
ミスカゴシマ 最近4戦は差のある敗戦が続いているが、1800メートルで6戦4勝の実績と昨年の3着馬という点は無視できないところ。ここでの一変には注意すべきかもしれない。
イカニカン 昨年の九州ダービー栄城賞を制してから低迷が続いたが、最近4戦はすべて連対と復調してきた様子。ただ、今回は一気に相手が強くなる。
ロンドンテソーロ JRAのダート短距離で4勝し、大井で1勝を加えて佐賀では4勝。その勢いは魅力だが、ダートでの出走歴がすべて1400メートル以下という点は気にかかる。
タガノファジョーロ JRAのダート中距離で3勝、障害で1勝を挙げ、現在は9戦連続3着以内と好成績。昨年の中島記念は4着だったが、今年はそれ以上が狙えそうだ。
マイネルナイペス JRAで条件交流を含む2勝を挙げ、南関東で2勝して高知を経て佐賀に移籍。最近2戦は九州大賞典3着、特別戦1着と、上昇している感がある。
ヒストリーメイカー 実績は上位で、8戦連続で3着以内と好調だが、佐賀コースでは善戦止まりが多数という点が微妙なところ。それでも大きく崩れるシーンは考えにくい。
グローリー JRAで1勝を挙げて佐賀に移ってクラスを上げたが、今回は相手強化が課題。ただ、佐賀1800メートルで3着内率が100%という点は強調できるかもしれない。
ブレイブアモーレ 九州ダービー栄城賞では2着だったが、その後は3歳重賞を2勝して、前走の九州大賞典ではクビ差2着。その内容ならここでも首位争いが狙えそうだ。
ニュートンテソーロ JRAのダートで4勝し、佐賀では6戦2勝の成績。佐賀の1800メートルで1勝しているが、この距離は本質的に少々長いかもしれない。
そのほか、エスケイファーストが出走する。
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レースの狙い
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かなりの混戦だが、好走が続くタガノファジョーロが一枚上と判断。ヒストリーメイカーは佐賀では詰めひと息でも、引き続き崩れることはないだろう。堅実に差を詰めてくるブレイブアモーレにも要警戒。ドゥラリュールは前走苦戦でも地力的にマークが必要。この距離で好成績を残しているミスカゴシマも押さえておきたい。最近2戦が好内容のグローリーにもチャンスあり。
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