重賞レース直前情報 |
12月28日(木)に高知競馬場にて、第45回金の鞍賞(2歳・1400メートル・18時15分発走予定)が行われます。今年新設されたネクストスターのほうが賞金は高いものの、やはり高知の2歳チャンピオン決定戦といえば伝統あるこのレース。ネクストスター高知には出走資格がなかったJRAデビュー馬や、そこに間に合わなかった素質馬たちも参戦してきました。人気を集めるのは唯一の重賞勝ち馬プリフロオールインでしょうが、各馬打倒に燃えているはずです。
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過去の傾向
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過去5年の結果から傾向をみていく。単勝1番人気は4勝、2着1回。唯一、2着に敗れた20年は、2番人気が勝利した。前走が2歳1組(重賞・準重賞を含む)か古馬相手で勝利していた馬が1頭だけ連対している。連対馬10頭中8頭は3勝以上だが、3着馬5頭中4頭は2勝以下。近年高知では準重賞の新設が続いており、昨年は潮菊特別、土佐寒蘭特別とも1着だったユメノホノオが勝利。21年は土佐寒蘭特別2着馬が3着に入っており、今年は、堆金菊特別(9月9日)、潮菊特別(9月30日)、土佐寒蘭特別(11月25日)の連対馬が出走なら注目したい。
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出走馬短評
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ショウナンサクレツ JRAの新馬戦は13着だったが、高知では5戦3勝、3着2回とすべて馬券圏内。とはいえここは初の一線級相手で試金石だ。
プリフロオールイン 逃げ粘れず2着だった新馬戦が唯一の敗戦で、その後は3戦3勝。ネクストスター高知を含めいずれも4馬身差以上での圧勝だけに、2カ月ぶりでも最有力だ。
シュクメルリ 9月の堆金菊特別を勝利している実力馬だが、ネクストスター高知、土佐寒蘭特別とも大敗。ただ土佐寒蘭特別は競走中止馬の影響が大きく結果は度外視できる。
リケアサブル 北海道の認定新馬戦を快勝し、続く高知転入初戦も勝利。その後、勝利はないが、重賞、準重賞、1組の特別戦ですべて馬券絡みと堅実。ネクストスター高知がプリフロオールインと初対戦で2着だったが、主戦・赤岡修次騎手で先進は可能だ。
シシノブレイブ エンジンのかかりが遅いタイプで、初勝利は1300メートルに距離延長となったデビュー3戦目。ただネクストスター高知は離れた3着で、それ以上となると展開の助けが必要になる。
イッセーノーデ スタートに課題があり、勝利は少頭数で揉まれず追走できた1度のみ。ゴール前で脚が上がった土佐寒蘭特別のレースぶりから距離短縮は歓迎だが、フルゲートで力を出し切れるか疑問だ。
バウンティキャット 新馬戦、2戦目と逃げ切って2連勝。休み明け後の前走は2歳3組とはいえフルゲートの1300メートルを好時計で圧勝。初距離、初ナイターなど克服すべき課題はあっても注目だ。
ホーリーバローズ 10月の新馬戦を勝ち、中1週で臨んだネクストスター高知は7着だったが、その後2勝し土佐寒蘭特別では流れに乗って3着。キャリアは浅くても軽視できない。
テイクノート 今季の高知新馬勝ち第1号で、2戦目も逃げ切ったが、距離延長後はひと息。金の鞍賞と高知優駿で2着だった母と同様の活躍を期待するのは酷だ。
そのほか、マジックセブン、イロメガネ、パンパカパーティーが出走する。
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レースの狙い
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プリフロオールインはいずれも2着以下をちぎって3連勝中。1400メートルの持ち時計も抜けており中心は不動。初対戦となるバウンティキャットが相手。ここまで負けなしで、叩き2走目の上積みも見込めそう。ネクストスター高知ではプリフロオールインに離されたが、2着リケアサブル、3着シシノブレイブも有力。地力をつけているホーリーバローズも3連勝式の相手として押さえておきたい。
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