12月3日(日)にばんえい帯広競馬場にて、第48回ばんえいオークス(3歳牝馬・19時30分発走予定)が行われます。5年連続で単勝1から2倍台の人気を集める馬が出て4勝を挙げているのは、実績馬が有利とされる定量戦らしい結果といえそう。ただ今年の出走10頭中にA級やC級馬はおらず、すべてB級馬。これは9番人気が勝った昨年と同じで実力接近のメンバーといえます。ほとんどの馬は前走でヒーティングが入った馬場を経験していますが、いずれも馬場水分は高め。馬場の変化に対応できるかもポイントでしょう。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。単勝1番人気は3勝、3着1回。牡馬相手のばんえい菊花賞を使われていた馬が最低1頭は3着以内に入っている。なお、今年のように牝馬がばんえい菊花賞を勝てなかった3回(19、20、22年)では、6番人気以下が連対しており、昨年は9番人気が勝利した。2歳シーズンの女王決定戦・黒ユリ賞1着馬は、過去5回では1、1、3、2、10着となっている、
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出走馬短評
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リバティクイーン 2歳7月にデビューし秋までは活躍したが、負担重量が増えてからは黒ユリ賞8着など苦戦。前走は2着に追い込んだが、ここは相手が強く馬場も重くなりそうだ。
ルイズ 黒ユリ賞4着で、3月の福寿草特別では相手に恵まれたが逃げ切って圧勝。今季馬券圏内を外したのが、障害で転倒しての6着と、鈴木恵介騎手が乗れなかった牡馬相手の秋桜賞4着だけと充実している。
ココロホマレ 黒ユリ賞の2番人気で7着は、小柄な馬体で重量増が堪えた印象。苦戦続きの夏場からだいぶ持ち直してきたが、強調材料を欠く。
タカラヴェルベーヌ 2歳9月のいちい賞1着、黒ユリ賞5着と牝馬同士では実績上位。砂の入れ替え後の成績がひと息なのは気になるが、障害巧者で重量増は苦にしないだろう。
ミュウ 黒ユリ賞では障害6番手から追い上げて3着と好走。B3昇級後は詰めの甘さが目立つが、同世代の牝馬同士ならひと押しきくかもしれない。
アバシリモミジ 昨秋以降は低迷したが、今井千尋騎手とコンビを組んだ年明けから再び上昇。祖母はばんえいオークス2着馬、母の姉アグリコトブキは11年1着など、このレースとは縁ある血統も魅力だ。
ベニサクラ 菊池一樹騎手に手替わった黒ユリ賞ではスーパーチヨコと一騎打ちの末惜敗。ばんえい菊花賞は6着でも680キロを障害ひと腰で切った経験はここに生きてきそうだ。
スーパーチヨコ 黒ユリ賞1着、牡馬相手の秋桜賞2着と実績断然。ばんえい菊花賞では直線で転倒したが、元々そういう面がある馬だけにさほど心配ないだろう。
そのほか、バンユウジョオー、ゴールドクイーンが出走する。
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レースの狙い
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2月の黒ユリ賞から勢力図が大きく変わった様子はなく、スーパーチヨコが2歳シーズンに続く女王になる可能性が高そう。ベニサクラはばんえい菊花賞がいいステップになったはずで順調度では上回る。安定感あるルイズに、体力を残して障害をクリアできればミュウも侮れない。他馬より前走からの重量増が多いが、アバシリモミジを押さえておく。
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