12月27日(水)に金沢競馬場にて、移転50周年記念金沢ファンセレクトカップ(3歳以上・1500メートル・17時15分発走予定)が行われます。金沢競馬の古馬重賞は中日杯が年内最後の重賞として定着していましたが、今年は短い距離の重賞が行われるという例年とは違う日程。そういう舞台が用意されるなら、中日杯を制したハクサンアマゾネスが出てくるのは当然でしょう。落馬事故で療養していた吉原寛人騎手が復帰する点も注目です。
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過去の傾向
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12月下旬に行われたA1クラスのレースを対象に過去5回分をみていく(22年と17年は雪のため開催中止。18年のみ1900メートルで、あとは1500メートル)。単勝1番人気は2勝、2着1回。4→3→2番人気の順だった19年を除き、5から8番人気馬が3着以内に1頭だけ入っている。3走前までにA1クラスで2着以内があった馬が1から2頭連対。3走前までに重賞で7着以下に敗れていた馬が1頭だけ連対しているデータもある。
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出走馬短評
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テトラルキア 中日杯は後方から差を詰めての2着だったが、地力は示したと考えるべき。金沢で5戦とも連対している実績的にも再度の首位争いが可能だろう。
ハイパーノヴァ 最近は差のある敗戦が続いていたが、前走は目立つ末脚を披露して勝ち馬とは僅差の3着と好走。今回も前崩れの展開になれば上位食い込みが考えられる。
ハクサンアマゾネス 実績的に断然の存在で、重賞連勝中の勢いも魅力十分。この距離は久々でも不安視する必要はないだろう。
ダイヤモンドライン MRO金賞と中日杯は差し脚が届かず4着だったが、相手なりに動ける点には注意が必要。この距離で3着内率100%という点は強調できる材料だ。
オヌシナニモノ 休養明けの3走前は4着だったが、夏に弱いタイプで度外視可能。その後は2戦とも2着だが、コース実績と相手関係的に善戦以上が期待できる。
ジェネロジテ JRAでは条件交流戦での2着以外は6戦とも大敗したが、金沢では初戦のアタマ差2着のあとは5連勝。今回の相手は強力でも穴で一考できる余地はある。
そのほか、マーニ、スタイルユアセルフ、ヤイバが出走する。
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レースの狙い
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ハクサンアマゾネスは実績断然で、この組み合わせなら重賞21勝目が濃厚。相手筆頭も上昇の勢いがあるテトラルキアで順当だろう。オヌシナニモノは最近が詰めひと息の結果でも、引き続き大きく崩れることはなさそう。距離短縮がプラスになりそうなダイヤモンドラインも押さえたい。ジェネロジテは相手が一気に強くなるが、3連勝式の候補として挙げておく。
移転50周年記念金沢ファンセレクトカップ3歳以上オープン(ファン投票・記者選抜) の出走表はこちら
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