1月4日(木)に名古屋競馬場にて、第27回名古屋記念(4歳以上・1500メートル・16時50分発走予定)が行われます。正月開催の重賞として定着している一戦には、昨年の勝ち馬を含めた12頭が出走。そのなかには20、21年に連覇を飾った11歳馬もいます。競馬場が移転しての初回となった昨年は5→4→2番人気の順で入って、3連単は3万1460円。今年も砂の状況を組み入れて予想したい一戦といえます。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(22年までは旧・名古屋の1400メートル)。1番人気は3勝しているが、2着と3着がなし。連対馬はすべて5番人気以内だが、3着には7番人気が2回入っている。3走前までにダートグレード以外の重賞で4着以下があった馬が1頭だけ連対。前走で2着以内だった馬が1頭以上連対している。連対馬10頭のうち8頭が、4走前までに名古屋以外で出走していたというデータもある。
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出走馬短評
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ロードランヴェルセ JRA未勝利から兵庫での2着3回を経て、名古屋に移って以降は14戦して3着以内が12回。夏場に調子を落としたが、今の勢いなら首位争いが可能だろう。
ピエナビーチ JRA未勝利から川崎に移って6勝を挙げ、2走前から名古屋所属で前走を勝利。今回は相手が強化されるが、好位からの流れ込む可能性は秘めている。
ゴールドレッグス JRA未勝利から名古屋と大井で計6勝し、JRAに戻って条件交流戦で1勝。その後は浦和で1勝して今回が再転入初戦だが、地力的に通用しても驚けない。
セイルオンセイラー JRAのダート中距離で3勝したが、22年の秋以降は苦戦。名古屋での2戦も差のある敗戦を喫したが、前走の短距離戦で気合が入った可能性はある。
メルト JRA未勝利から名古屋に移り、昨年のこのレースを5番人気で差し切り勝ち。その後はA級2組での1勝だけだが、今年も展開ひとつで首位争いが狙えそうだ。
ヒロシゲウェーブ JRA未勝利から兵庫のC級で9勝し、22年から名古屋所属で6勝をマーク。休み明けの前走は大敗したが、今回の顔ぶれなら力量的に上位だろう。
ブンブンマル 昨年の2着馬で、春から休養に入ったが、復帰後は3戦2勝と好成績。前走は先行策で粘れなかったが、ここで巻き返す可能性は十分だ。
ブリーザフレスカ JRA未勝利から名古屋に移って15戦連続で3着以内に入ったが、前走の東海菊花賞は5着。しかし距離短縮の今回は重賞で圧勝した実力を発揮できそうだ。
ファルコンウィング 3歳時に南関東の重賞で2着2回、3着4回と活躍し、昨年の名古屋移籍後は4勝をマーク。休み明け2戦目で再度の単騎逃げなら残り目が考えられそうだ。
アドマイヤムテキ 11歳という年齢は気になるが、2年連続で夏を休養に充てて戦列に復帰しての2戦目で連対した実績には要注意。今年も叩き一変の可能性はあるだろう。
リストン 昨年は3歳重賞を3勝し、東海ダービーで3着に健闘したが、秋以降の成績がいまひとつ。ただ、前走は先行して僅差3着と、復調の気配ありとみてもよさそうだ。
イダペガサス JRAで3勝し、北海道では重賞を2勝するなど好成績。今回は名古屋移籍初戦だが、力量的にいきなり通用しても驚けない。
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レースの狙い
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上位拮抗の組み合わせだが、1500から1700メートルの重賞で3度の圧勝があるブリーザフレスカが一枚上。ロードランヴェルセも差しに回れば善戦以上が可能だろう。メルトも後方から早めに動けるようなら上位争いに加わりそう。ブンブンマルは前走ひと息でも差しに回れば善戦以上が考えられる。ゴールドレッグスは再転入初戦でも地力的に通用するとみてマーク。休み明け2戦目のアドマイヤムテキを連下の穴として挙げておく。
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