重賞レース直前情報 |
1月17日(水)に船橋競馬場で、第50回ブルーバードカップJpnIII(3歳・1800メートル・20時05分発走予定)が行われます。JRAからはアンモシエラ、バロンドール、エコロガイアが出走。地方他地区からはブラックバトラー(北海道)ら3頭が遠征し、地元南関東勢はバハマフレイバー(船橋)ら3頭が迎え撃ちます。9頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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南関東の重賞→特別競走→準重賞という格付けの歴史があるレースだったが、ダート競走の体系整備に伴い、2024年からダートグレード競走(JpnIII)へと生まれ変わった。距離も23年までの1700メートルから1800メートルへと延長された。3歳ダート三冠競走の一戦目・羽田盃JpnIのトライアル競走に指定され、1着となった地方所属馬には、同レースへの優先出走権が与えられる。なお、1着の賞金は2000万円。
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JRA所属馬短評
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アンモシエラはダートの成績が5戦2勝。スタートが決まるようになってからは早い出脚でいい位置を取れるようになり、未勝利→もちの木賞と連勝につながった。そのもちの木賞では速いペースを2番手で追走し、最後は後続馬の猛追を浴びたが強い内容。アタマ差の2着に下したアラレタバシルは、次走1勝クラス(中山ダート1800メートル)を勝ち上がっている。
バロンドールはダートの成績が3戦2勝。デビュー戦はフォーエバーヤング(全日本2歳優駿JpnIを圧勝)とコンマ8秒差の3着に敗れたが、未勝利を6馬身差で勝利し、前走1勝クラス(阪神ダート1800メートル)を快勝した。末脚が堅実であり、崩れづらい点がセールスポイント。
エコロガイアはダートの成績が4戦2勝。勝ち鞍はいずれも1200メートルで、1400メートルのなでしこ賞は4着に敗れている。Speightstown産駒の外国産馬で、いかにも快速スプリンターという印象。実際にスタートがとても速い。ただ、今回は1800メートル。レース運びと折り合いが課題となるだろう。
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地方所属馬短評
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ブラックバトラー(北海道)は前走JBC2歳優駿JpnIIIが3着。スタートで大きく出遅れてしまい、向正面では後方3番手にいたフォーエバーヤングともかなり距離があった。普通ならば絶望的な位置取りだが、最後の直線でしぶとく追い上げた。2着サンライズジパングとは8馬身差だったものの、上がり3ハロンはメンバー中2位(1位は勝ち馬のフォーエバーヤング)。まともなレース運びができていれば上位との差はもっと詰まっていただろう。
バハマフレイバー(船橋)は2走前の平和賞は出遅れてしんがり負けを喫したが、前走チバテレ盃は大外枠もハナを取り切ってマイペースに持ち込み、5馬身差をつけて逃げ切り勝ちを果たした。今回、JRA勢を相手にどんな競馬を見せられるか。
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予想のポイント
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ダートグレードになったことでやはり注目はJRA勢。まずは紅一点のアンモシエラ。過去10年のもちの木賞(20から23年は阪神で施行)の勝ち馬を振り返るとレガーロ(全日本2歳優駿JpnI・2着)、ノーヴァレンダ(全日本2歳優駿JpnI・1着)、レーヌブランシュ(関東オークスJpnII・1着)、クラウンプライド(UAEダービーGII・1着)、デルマソトガケ(全日本2歳優駿JpnI・1着)などの実力馬がおり、すぐに国内外の重賞で結果を出している。23年のもちの木賞もタフなレースになったので、勝ち馬のアンモシエラを高く評価したい。
もう1頭の有力馬はバロンドール。12月に行われる1勝クラス・阪神ダート1800メートルも例年レベルが高く、20から23年のもちの木賞もこの条件に合致する。22年はユティタム(青竜ステークス1着)が勝った。末脚を生きる展開なればこの馬の出番だろう。地方馬はJBC2歳優駿JpnIII・3着のブラックバトラーに期待。
※船橋競馬のダートグレード競走は、市中銀行会員のみ投票できます。
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