2月8日(木)に姫路競馬場にて、第8回兵庫ウインターカップ(4歳以上・1400メートル・16時05分発走予定)が行われます。20年までは園田競馬場で実施されていましたが、姫路開催が再開された21年にレース名が変わり、そして条件も兵庫限定から地方全国交流に変更されました。その舞台に臨むのは川崎の3頭、佐賀の2頭を含む12頭。今年は例年よりインコースが使える感がありますが、それでも道中の位置取りと仕掛けが大きなポイントになるでしょう。
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過去の傾向
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園田競馬場での兵庫所属馬限定戦だった時期を含む過去5年の結果をみていく。単勝1番人気は1勝、2着2回、3着1回。現在の条件になった過去3回は、単勝7番人気以下の馬が3着以内に1頭だけ入っている。2走前までに“ゴールド”がつくレースに出走していた馬が1から2頭連対している。最近3年は南関東からの遠征馬が1から2頭連対。兵庫所属馬も3着以内に1から2頭入っている。
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出走馬短評
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イモータルスモーク 川崎からの遠征馬。JRAでオープンに出世したが、移籍初戦で大敗。休養明けの前走は短距離で善戦したが、今回は相手が強そうだ。
リーチ 佐賀からの遠征馬。北海道所属の2歳時に川崎の鎌倉記念を勝ち、北海道の3歳三冠で善戦。昨春から好走続きで、佐賀で連勝中の勢いも含めて注目できる。
パールプレミア どの条件でも相手なりに動けるタイプで、姫路の1400メートルで3戦3勝の実績も魅力。2カ月半ぶりの実戦でも侮れない感がある。
テイエムサウスダン 今回が佐賀に移籍しての初戦。過去の実績は断然でも最近はかみ合っていない感。ただ、環境の変化で地力がよみがえる可能性はある。
オーバーディリバー JRAで差し脚をいかして3勝を挙げ、兵庫初戦の前走を勝利。今回は休み明けだが、脚質的に姫路コースは合いそうだ。
インペリシャブル 川崎からの遠征馬。22年の優勝馬だが、23年は7着。それでも地力はあるだけに、休み明け3戦目での一変に警戒する必要があるだろう。
タイガーインディ 摂津盃で2着、姫山菊花賞で3着と健闘し、続く自己条件は逃げ切り圧勝。今回も展開次第だが、先手が取れれば粘り込みが狙える。
ベストマッチョ 川崎からの遠征馬。22年の2着馬で23年は6着。しかし最近は5戦連続で3着以内と、11歳馬でも地力があるところを見せている。
バーニングペスカ 前走の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIは6着でも勝ち馬からはコンマ8秒差。ここに入っても相手なりに動ける可能性は十分にある。
そのほか、フーズサイド、タガノプレトリア、エイシンヌプリが出走する。
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レースの狙い
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ベストマッチョは11歳でも重賞で大崩れがない近況で、吉原寛人騎手の「地方全場重賞制覇」の記録達成も含めて期待。差し脚を長く使えるリーチが強敵だ。オーバーディリバーも差せるタイプで、仕掛けひとつでチャンスあり。パールプレミアは姫路コースでの実績が魅力で先行粘り込みに警戒しておく。テイエムサウスダンはカーブがきつい姫路コースでどうかだが、地力的に押さえておきたい存在といえる。22年の覇者であるインペリシャブルにも要注意。
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