重賞レース直前情報 |
3月28日(木)に園田競馬場にて、第1回ネクストスター西日本(3歳・1400メートル・16時15分発走予定)が行われます。近畿・四国・九州地区の短距離向きの馬たちにとって新たに作られた重賞は大きな目標で、初代王者を狙う10頭がエントリー。高知から5頭、佐賀から2頭の遠征馬が入っているのはまさに『西日本』といえるメンバー構成。遠征騎手の多彩な顔ぶれも含めて注目したい一戦といえます。
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過去の傾向
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兵庫チャンピオンシップJpnIIが1400メートルに短縮されたことに伴い、兵庫・高知・佐賀の持ち回りという条件で創設された重賞。今年は翌週の園田競馬場で3歳三冠のひとつ菊水賞があるため、兵庫所属馬が少なくなるのは仕方がない面がある。園田の1400メートルは4コーナーの奥からスタート。1コーナーまでは300メートルほどあるが、基本的には逃げ先行タイプのほうが有利だ。ただ、今週の初めに2コーナーと4コーナーの内側に砂が補充されたことで、差し馬有利の馬場状態になっている可能性がある。
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出走馬短評
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ウェンティ 佐賀からの遠征馬。重賞での善戦歴はあるが、ここまで19戦1勝、2着1回という成績は劣勢。よほどの前崩れにならないと厳しそうだ。
クラウドノイズ 2歳時にJRA認定戦での3勝を含む5勝を挙げたが、重賞では4回とも3着以下。今回も競らずに行けるかどうかだろう。
ウオタカ 高知からの遠征馬。ネクストスター高知は流れに乗れず大敗したが、続く佐賀遠征では3着に善戦。ただ今回は休み明けと牡馬相手が微妙に映る。
トゥールリー 佐賀からの遠征馬。重賞3勝を含む通算8勝の実績は断然で、前走は古馬A2クラスで上々の結果。ここでも通用する可能性は十分だ。
ワンウォリアー 高知からの遠征馬。ネクストスター高知は大敗したが、それ以降は5戦連続で連対。今回も好位付けのかたちが取れれば善戦以上が可能だろう。
アグロドルチェ 高知からの遠征馬。北海道では11戦して一般戦で2着3回だったが、高知では初戦2着のあと3連勝。差し脚を長く使えるタイプで展開的にも合いそうだ。
ホーリーバローズ 高知からの遠征馬。2歳時は重賞で2回とも7着だったが、前走の土佐春花賞では2着に善戦。今回も逃げ粘りを狙いたいところだ。
リケアサブル 高知からの遠征馬。ここまで9戦して3着以内が8回という安定感が魅力。最近の成績的にも大きく崩れることはないだろう。
そのほか、グランゲレーロ、ヤシロボーイが出走する。
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レースの狙い
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混戦だが、好位差しのかたちも取れるトゥールリーの地力が通用するとみて中心視。リケアサブルは相手なりに動けるタイプで、馬体減がなければ首位争いが狙える。ウオタカは休み明けでも決め手がいきれば上位争いに加わりそう。好走続くワンウォリアーにも警戒が必要だ。ホーリーバローズは展開次第だが無理なく主導権を取れるようなら残り目も。
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