3月31日(日)に水沢競馬場にて、第30回白嶺賞(4歳以上・1400メートル・18時15分発走予定)が行われます。以前は12月に実施されていましたが、今年は春の短距離重賞戦線のひとつとして名称が復活したかたち。その舞台には12頭がエントリーしてきました。冬休み明けの水沢で1走した馬と、休養明けや移籍初戦の馬がいるメンバー構成は比較が難解。手広く構えて臨むほうがいいかもしれません。
------------------------------
過去の傾向
------------------------------
同時期に行われたオープンの1400メートル戦を対象に過去5年の結果をみていく(21年だけ1600メートルのA級一組戦が対象)。1番人気は2勝、2着1回。昨年は3→9→4番人気、20年は2→1→8番人気の順だったが、3着以内に6番人気以下の馬が入ったのはその2回だけとなっている。21年を除き2走前が岩手以外だった馬が3着以内に1から2頭入っている。2走前までにオープンまたは重賞で2から5着があった馬が1から2頭連対している。
------------------------------
出走馬短評
------------------------------
シガーヲスウオトコ 過去の12勝はすべて大井の1200メートル。移籍初戦でも地力的に通用する可能性は十分だが、今回は初めてのコーナー4回が課題になる。
ドルズプライスレス JRA未勝利から岩手に移って7勝を挙げたが、今回は休み明けと初の重賞という点が課題。ただ、先手を取れそうな顔ぶれだ。
ゲンパチプライド JRA時にダート短距離で2勝を挙げ、今回が岩手移籍初戦。スタートがカギでも先行力は大きな武器で、通用する可能性は十分だ。
ゴールデンヒーラー 重賞8勝の実績は上位で、3年連続で年明け初戦を勝利している点も強調できる材料。この距離で3戦3勝の成績にも注目できる。
アメージングラン JRA時代に地方条件交流戦を含め2勝を挙げ、高知に移って重賞1勝を含む9勝をマーク。岩手初戦の前走を完勝した内容なら、引き続き首位争いが可能だろう。
フジラプンツェル 2歳時に重賞3勝を含む6勝を挙げ、昨年の最終戦で久々の勝利。前走は2着でも引き続き注目できる存在だ。
ケープライト 2歳時と3歳時に重賞を勝ち、昨年末に古馬混合戦で初勝利。今回の相手は強力だが、競らずに先行できれば善戦以上が可能だろう。
アルサトワ JRAの芝でオープン2勝を含む6勝を挙げた実績は上位だが、最近の成績では厳しいところ。再転入初戦でのダート戦では狙いにくい。
ゼットセントラル JRAでは未勝利だったが、岩手では29戦して5着を外したのがマイルチャンピオンシップ南部杯JpnIだけ。重賞でも相手なりに動ける可能性が十分だ。
そのほか、トキノパイレーツ、ツルマルハナコ、ケイアイサクソニーが出走する。
------------------------------
レースの狙い
------------------------------
混戦だが、実績上位のゴールデンヒーラーが崩れることはなさそう。アメージングランは移籍初戦の前走が好内容で、ここでも首位争いが期待できる。フジラプンツェルは前走2着でも引き続き首位争いに加わりそう。ケープライトは休み明けでも立ち回りひとつで善戦以上が考えられる。ゲンパチプライドはスタートがカギだが、地力的に互角以上とみるのが妥当。善戦傾向があるゼットセントラルにも警戒しておきたい。
白嶺賞(M3)オープンの出走表はこちら
齊藤修の予想にのる