3月20日(祝・水)に笠松競馬場にて、第45回マーチカップ(4歳以上・1900メートル・16時25分発走予定)が行われます。23年まではオグリキャップ記念の前哨戦という意味もありましたが、その一戦は今年から1400メートルに変更。その代わり、4月9日に名古屋競馬場で行われる東海桜花賞が2100メートルに変わったため、その前哨戦という位置づけになりました。今年の出走馬は兵庫からの3頭を含む12頭。各騎手の仕掛けどころが大きなみどころです。
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過去の傾向
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実施されなかった2021年を除く過去5回の結果をみていく。単勝1番人気は2勝で、2着と3着はなし。しかし連対馬はすべて単勝4番人気以内となっている。勝ち馬はすべて、前走が重賞または東海クラウンで3着以内。3走前までに重賞で3から4着があった馬が1から2頭連対しているのが面白い。連対馬は6歳以下と7歳以上の組み合わせ。また、8歳以上の馬が3着以内に1から2頭入っている。
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出走馬短評
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セイルオンセイラー JRAで3勝を挙げ、その後は低迷が続いたが、笠松のウインター争覇が一変の勝利。続く前走も快勝した勢いは魅力的だ。
ツミキヒトツ 23年の東海ダービーで2着に入るなど活躍したが、昨夏は苦戦続きで休養入り。今回は半年ぶりの実戦だけに、試金石とみるのが妥当だろう。
ロッキーブレイヴ 23年の優勝馬だが、その後の成績がいまひとつ。今回は休み明け2戦目で上積みが見込めそうだが、一変までは微妙かもしれない。
ツムタイザン 兵庫からの遠征馬。23年は摂津盃を勝ち、園田金盃でアタマ差2着と好成績。今年も重賞で善戦している実力は上位と考えていいだろう。
レッドブロンクス JRAで2勝して、大井では大敗が続いたが、昨春以降は金沢A級で善戦。名古屋移籍後も善戦続きで、ここでも連下の穴として一考できる。
ドンアルゴス JRAの芝中長距離で3勝し、笠松での初戦を勝って続く前走が2着。距離延長となる今回は条件的にプラスといえるだろう。
ナリタブレード JRAの芝で3勝し、笠松では23年12月に移籍初戦を制して東海ゴールドカップでハナ差2着。今回も道中の折り合い次第でチャンスがある。
メイプルブラザー 兵庫からの遠征馬。23年5月の兵庫大賞典で2着に入ったが、その後は大敗の連続。年齢的な面も含めて一変までは見込みにくい。
サンライズラポール 兵庫からの遠征馬。JRAで4勝を挙げ、オープンでも善戦。22年の夏以降は苦戦ぎみだが、休み明け2戦目の前進には要警戒だ。
ゼンダンクラージュ JRA未勝利から笠松に移り、徐々にクラスを上げてきたが今回は初めての重賞。今後に向けての経験になればというところだろう。
そのほか、ポートロイヤル、ルヴァンが出走する。
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レースの狙い
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この組み合わせならツムタイザンの実績が上位で、好位からの差し切りが狙えそう。移籍後の成績が良好のドンアルゴスが強敵だ。善戦傾向があるレッドブロンクスにもマークが必要。ナリタブレードは折り合いがカギだが、早めに仕掛けられるようなら上位まで。休み明け2戦目のサンライズラポールにも要注意。
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