3月16日(土)にばんえい帯広競馬場にて、第55回イレネー記念(3歳・19時30分発走予定)が行われます。21年(20年度)より、ばんえい記念の前日に実施されるようになった2歳シーズン三冠の最終戦は、定量690キロでの争い。21年オーシャンウイナー、23年アシュラダイマオーのように重賞初挑戦で制したケースもありますが、今年の出走10頭はいずれも重賞の舞台を経験済み。ならば、重賞での対戦成績を手がかりに予想する手が有効でしょう。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(22年は2着が同着)。単勝1番人気は2勝、3着1回。1番人気が馬券に絡めなかった2回では2、3番人気が両方とも連対しており、定量戦らしく大きくは荒れない。直近の3歳A級-1組(今年は2月25日)の1着馬が3連勝中で、4年前は2着と好成績を収めている。なお21年が第1回だった牡馬限定重賞・翔雲賞の連対馬がここ2年ではともに3着以内に入っている。
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出走馬短評
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ライジンサン ヤングチャンピオンシップ、翔雲賞を含む目下4連勝で、障害を降りてからの脚は世代屈指。翔雲賞からのぶっつけだが、当時は他馬より重量が10キロ重く、定量は断然有利だ。
コトブキテンザン 3歳A級-1組で2連勝中。馬体も成長しているが、ヤングチャンピオンシップ6着、翔雲賞10着であり、好調さを鵜呑みにしにくい。
ミチシオ 秋から冬にかけリズムの悪いレースが続いたが、翔雲賞ではライジンサンに食い下がって2着。メンバー最多の8勝を挙げており、ハンデが重かった前走の1組は度外視できる。
ウルトラコタロウ 十勝産駒特別を勝利したが、その後はヤングチャンピオンシップ、翔雲賞とも3着など勝ち切れないレース続き。とはいえここも大崩れなくまとめてくるだろう。
ホクセイハリアー 重賞初挑戦だった翔雲賞では、残り20メートル手前まで先頭と見せ場十分の4着。粘りに課題はあるが、レースぶりから重量増もこなせそうだ。
フレイムファースト ヤングチャンピオンシップではハマった感はあるも2着に入ったが、翔雲賞は差のある7着。前走体重がメンバー最小だけに重量増も心配だ。
アヤノダイマオー ナナカマド賞では2着に追い込んだが、脚質に柔軟さがないのが課題。ここで好走するにはよほど展開に恵まれる必要がある。
スマイルカナ 2月に黒ユリ賞を制した世代女王。10月のナナカマド賞では直線一旦は先頭に立って5着と健闘したが、牡馬の強豪揃いのここを勝ち切るシーンは想像しにくい。
ホクセイポルシェ 世代最初の重賞・ナナカマド賞を逃げ切ったが、その後は成績下降。年が明けて出走取消・競走除外が2回と状態面が気がかりだ。
そのほか、ショータイムが出走する。
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レースの狙い
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ライジンサンの実績が抜けているが、まだ経験が浅い明け3歳だけに過信はできない。翔雲賞3着後も順調に使われ安定しているウルトラコタロウの逆転にかけたい。相手はもちろん重賞2勝馬ライジンサン。翔雲賞2着ミチシオにとって定量は不利だが連争いなら差はないはず。4着だった翔雲賞のレースぶりからホクセイハリアー、3歳A級-1組で連勝中のコトブキテンザンも押さえておきたい。
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赤見千尋の予想にのる
齊藤修の予想にのる