3月17日(日)にばんえい帯広競馬場にて、第56回ばんえい記念(4歳以上・17時15分発走予定)が行われます。シーズン最終日を飾る重賞は定量1トンでの争い。近2年ともメムロボブサップ、メジロゴーリキ、アオノブラックが着順を入れ替えての決着でした。その3頭は今季の古馬オープン重賞(牝馬限定戦、選抜戦以外)5戦でも勝利を分け合っており、ここでも人気を集めることでしょう。なお今年の初挑戦馬は3頭となっています。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。3着内馬はすべて単勝5番人気以内。1番人気は1から3着各1回で、馬券圏を外した2回では、2、3番人気がともに3着以内に入っていた。その年の帯広記念とチャンピオンカップでともに5着以内だった馬が1から2頭馬券絡み。ただし、両重賞1着馬の勝利はない。
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出走馬短評
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コウテイ 初挑戦だった昨年は第2障害で競走中止だったが、今年の帯広記念ではハンデ差はあったとはいえ逃げて3着と健闘。2度目の今回は前進が期待できる。
メジロゴーリキ 初挑戦の21年は6着で、22年1着、昨年は3着。今季は入着止まりが続いたが帯広記念を勝ち切ったのは価値がある。
コマサンブラック 初挑戦だった昨年は3番人気で差のある5着。1トン経験は強みだが、帯広記念9着など本調子ではないように映る。
コマサンエース メムロボブサップなどと同じ明け8歳で、今年がばんえい記念初挑戦。旭川記念、岩見沢記念とも3着、帯広記念4着など高重量への適性はありそうだが、ひとまず様子見が妥当だろう。
アオノブラック 初挑戦の22年が3着で、昨年はメムロボブサップに差されてコンマ4秒差の2着惜敗。チャンピオンカップでライバルを下しており、はたして“三度目の正直”なるか。
インビクタ ばんえい十勝オッズパークを勝ち、チャンピオンカップではハンデ差を生かし2着と好走。ただ初挑戦だった昨年が勝ち馬から2分半以上離れた8着で、上積みはあっても1トンは適性外という感がある。
メムロボブサップ 22年に初挑戦で2着に入ると、昨年は1着。今季重賞3勝を挙げ、きついハンデだった帯広記念、チャンピオンカップも負けて納得の内容なら連覇も十分だ。
そのほか、センリョウボス、ミノルシャープ、ネオキングダムが出走する。
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レースの狙い
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大勢は三つ巴だが、地力で勝るメムロボブサップの昨年に続く連覇に期待したい。ここぞというところで勝てない面はあるがアオノブラック、22年の勝ち馬メジロゴーリキも展開ひとつ。一角を崩すなら帯広記念で見せ場があったコウテイ。
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赤見千尋の予想にのる
齊藤修の予想にのる