4月4日(木)に園田競馬場で、第1回兵庫女王盃JpnIII(4歳以上牝馬・1870メートル・16時15分発走予定)が行われます。JRAからはヴィブラフォン、アーテルアストレア、ライオットガール、サーマルソアリングが出走。地方他地区はキャリックアリード(大井)ら4頭が遠征し、地元兵庫勢はスマイルミーシャら4頭が迎え撃ちます。牝馬12頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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2024年に新設された4歳以上牝馬によるダート中距離戦(JpnIII)。23年まではTCK女王盃JpnIII(大井ダート1800メートル)として1月中旬に実施されていた。5月上旬に行われるエンプレス杯(川崎・JpnII)の前哨戦でもある。過去のTCK女王盃JpnIIIの結果を参考にして本競走を予測してみると、基本的にはJRA馬が中心だろう。前年のJBCレディスクラシックJpnI組が中心で、3着内馬が出走してくればかなり有力。穴馬候補は地方馬だが、コースが替わることで南関東所属馬のアドバンテージは失われるかもしれない。所属を問わず重要となりそうなのは、距離1800メートル以上の実績だ
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JRA所属馬短評
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ヴィブラフォンは3勝クラスをポプラステークス4着→奥羽ステークス1着とわずか2戦で突破し、前走は川崎競馬場での交流戦・神奈川記念を勝利。小回り適性と勢いを感じさせる走りを見せている。前走2着に下したキャリックアリードは次走クイーン賞JpnIIIで3着に入っており、力関係を把握する目安となりそうだ。
アーテルアストレアは23年レディスプレリュードJpnII、24年クイーン賞JpnIIIとダートグレード2勝をマーク。前走クイーン賞JpnIIIはハンデ56.5キロを背負い、テリオスベルを直線でしっかりと差し切った走りは強かった。今回のメンバーでは地力上位だろう。
ライオットガールは23年レパードステークスGIIIでオメガギネスを下し、2走前の23年クイーン賞JpnIIIではテリオスベルを2馬身半差で下すなど、嵌まった時の走りは鮮烈だ。一方、前走の24年クイーン賞JpnIIIは1番人気で4着。内々の好位でレースを進めていたが、直線での脚色が良くなく、最後はキャリックアリードにも交わされてしまった。ムラがあるタイプで、果たして今回はどちらに転ぶか。
サーマルソアリングは注目の上がり馬。ダートに転向して1勝クラス→2勝クラス→トルマリンステークスと3連勝をマーク。前走総武ステークスで2着と敗れて連勝は止まってしまったが、昇級初戦で牡馬相手のオープン特別でいきなり好走したのは立派なこと。牝馬のダートグレードでも十分に通用するだろう。園田1870メートルの適性が鍵になるが、どんな走りを見せてくれるか楽しみだ。
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地方所属馬短評
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キャリックアリード(大井)はJRA所属時代にダートで7戦4勝、2着1回、3着2回の成績をマーク。まだ底を見せていないなか、地方に転入して活躍の場をダートに絞った。前走のクイーン賞JpnIIIは3着ながらアーテルアストレアに1秒4離されて力の違いを見せられた印象だが、経験を積み重ねて力をつけていくことだろう。小回りの適性も高いので、コース替わりは心配なさそう。
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予想のポイント
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中心はアーテルアストレア。昨年のJBCレディスクラシックJpnIはアイコンテーラー、グランブリッジに次ぐ3着と好走。今年同レースを勝利するためにもここは負けられないところ。サーマルソアリングの先行力にも注目。巻き返しを狙うライオットガールも当然有力。
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