4月29日(祝・月)に園田競馬場で、第25回兵庫チャンピオンシップJpnII(3歳・1400メートル・16時00分発走予定)が行われます。JRAからはチカッパ、エートラックス、イーグルノワール、エコロガイア、モズミギカタアガリが出走。地方他地区からはリケアサブル(高知)ら3頭が遠征し、地元兵庫勢はクラウドノイズら3頭が迎え撃ちます。11頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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3歳ダート三冠競走(羽田盃JpnI・東京ダービーJpnI・ジャパンダートクラシックJpnI)の創設に伴い、本競走の位置づけも大きく変わる。従来は5月上旬に園田1870メートルで行われ、7月のジャパンダートダービーJpnIに向けて重要な一戦となっていた。しかし、2024年から距離が1400メートルに短縮され、3歳春季・短距離路線の頂点競走として生まれ変わった。こうなると出走メンバーの質がガラリと変化するので、今までとは全く違うレースになる。
それでも基本的にはJRA馬が中心の一戦だろう。注目すべきステップレースは、阪神ダート1400メートルで復活したバイオレットステークス。24年は3月31日に行われ、ローテーション的にも理想的な一戦となりそうだ。2月に行われるヒヤシンスステークス(東京ダート1600メートル)も有力で、中距離よりも短距離に適性がある馬が本競走を目指してくるかもしれない。阪神ダート1400メートルや京都ダート1400メートルで強い勝ち方をした馬には注目したい。なお地方は全国4ブロックの3歳ネクストスターを勝った馬に、本競走への優先出走権が与えられる。
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JRA所属馬短評
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チカッパはダートの成績が7戦3勝、2着3回。唯一馬券圏外となったのは2走前のヒヤシンスステークス(5着)だ。前走昇竜ステークスでは逃げたジョージテソーロとの追い比べを制した。使われるごとに力をつけている印象で、距離1400メートルならばここでも十分勝ち負けが期待できそう。
エートラックスはダートで6戦3勝、2着2回の成績。未勝利勝ちを飾った阪神ダート1400メートルのレースはハナ差ながら勝ち時計は優秀であり、前走バイオレットステークスも2番手から抜け出して勝利と納得のパフォーマンス。距離1400メートルは合っており、地方の重賞でも期待十分。
イーグルノワールは3走前兵庫ジュニアグランプリJpnIIを制し、2走前は全日本2歳優駿JpnIでフォーエバーヤングの2着と実績上位。前走雲取賞JpnIIIは1番人気で4着とダートで初めて連対を外してしまったが、距離が長かったのが敗因だろう。
エコロガイアはダート1200メートルで2勝。前走ブルーバードカップJpnIIIは距離1800メートルが長すぎる印象だったが、逃げ粘りアンモシエラとクビ差の2着と好走した。地力が高い証拠であり、今回の距離短縮は相当なプラス材料となりそうだ。
モズミギカタアガリはホッカイドウ競馬からの転入馬。2走前にエーデルワイス賞JpnIIIを10番人気で制したが、前走東京2歳優駿牝馬は8着に敗退した。今回は休み明けの上、牡馬相手のダートグレードという厳しい条件。果たしてどこまで通用するか。
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地方所属馬短評
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リケアサブル(高知)は新設重賞のネクストスター西日本を快勝。好位追走から直線で抜け出すという、いい形の競馬ができた。勝ち時計は少し物足りない感じがするが、コース実績はアドバンテージ。
ギガース(船橋)は2走前の雲取賞JpnIIIで7着と敗れたが、本来の競馬ができなかったので参考外だろう。前走ネクストスター東日本では1番人気に応えて勝利。スピードの違いで2番手に取りつき、直線では馬場の真ん中から堂々と抜けてきた。距離1400メートルであればダートグレードでも楽しみだ。
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予想のポイント
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イーグルノワールはコース実績があり、好メンバーがそろった全日本2歳優駿JpnIで2着だった点を評価。前走は度外視し、あらためて注目したいところ。エートラックスはネモフィラ賞→バイオレットステークスと連勝中で勢い十分。控える競馬もできて距離1700メートルをこなしている点が、最後の踏ん張りに利きそう。
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