4月3日(水)に園田競馬場にて、第56回菊水賞(3歳・1700メートル・16時05分発走予定)が行われます。今年はいつもの年とは違い、兵庫ユースカップに出走していた馬が1頭だけ。その代わり、新たに設けられた「菊水賞トライアル」と「兵庫3歳牝馬特別」から臨む馬が多くなりました。今年は兵庫チャンピオンシップJpnIIが1400メートルに短縮され、さらに「兵庫優駿」が7月4日に日程変更。その点も含めて例年とは違う形になりそうです。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。単勝1番人気は3勝、3着1回。最近2年は1→2→3番人気、3→4→1番人気となっているが、それ以前は6番人気以下の馬が2から3着に1頭だけ入っていた。前走が年明け以降の重賞で5着以内だった馬が1頭だけ連対。2から4走前が園田ジュニアカップだった馬が1頭だけ連対している。連対馬10頭のうち9頭は通算2勝以上となっている。
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出走馬短評
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ミスターダーリン ここまで8戦1勝でも、園田ジュニアカップで2着に入り、休み明けの前走はトライアル戦で2着。その実績なら今回も大きく崩れるシーンは考えにくい。
ウェラーマン 昨秋の新馬戦を圧勝し、続くJRA認定戦も8馬身差で勝利。園田ジュニアカップは差し脚不発で敗れたが、本来の先行策が取れれば押し切りが可能だ。
トウケイカッタロー 新馬戦とJRA認定戦を連勝し、ネクストスター園田で2着、園田ジュニアカップで3着。今回も仕掛け次第で善戦以上が可能だろう。
エイシンフォトン 23年12月のデビューから5戦連続で連対し、距離延長の前走は流れに乗れずに4着まで。ただ、好位付けの形が取れれば巻き返しが考えられる。
オーシンロクゼロ 23年11月の新馬戦から3連勝を飾ったが、今回は約3カ月ぶりという点が課題。距離延長も課題だが、素質的に侮れない感もある。
モンゲーギフト 年末の新馬戦から3連勝して、前走のトライアル戦は好位から伸びずという結果。ただ、勝利がいずれも圧勝だっただけに、評価を下げるのは早計だ。
グランレザンドール JRAで4戦とも大敗したが、兵庫移籍後は2戦2勝。今回は相手が強化されるが、今回も好位差しが届く可能性が十分にある。
スノークローバー 23年6月に北海道の新馬戦を快勝したが、その後は差のある敗戦の連続。移籍初戦の前走も8着だったが、長期休養明け2戦目の一変には警戒が必要だ。
スターダストレイン ここまで9戦未勝利でも、すべて4着以内と相手なりに動けるタイプ。脚質的に距離延長はプラスに出そうで、高知の永森大智騎手を配した点も不気味に映る。
クラウドノイズ 2歳時に5勝を挙げた実績は上位だが、最近3戦の着順がいまひとつ。それでも前走は兵庫所属馬では最先着と、先行力があるところを見せている。
そのほか、ミナックシアター、ホクザンバーリイが出走する。
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レースの狙い
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重賞勝ち馬が不在という混戦模様。その顔ぶれなら好位差しの形が取れそうなウェラーマンが狙えそう。ミスターダーリンは詰めひと息でも相手なりに動けそうで、今回も善戦以上が期待できる。クラウドノイズは近走ひと息でも単騎逃げからの粘り込みに注意が必要。差し脚を長く使えるトウケイカッタローも押さえておきたい存在だ。モンゲーギフトは前走ひと息でも積極策が取れれば巻き返しが十分。移籍後が2戦とも快勝のグランレザンドールが連下の押さえ。
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