4月21日(日)に佐賀競馬場にて、第8回佐賀ヴィーナスカップ(4歳以上牝馬・1400メートル・18時05分発走予定)が行われます。南関東所属馬の好走例が多い重賞ですが、今年は南関東からの遠征馬がゼロ。出走11頭のうち佐賀以外の所属馬は、兵庫が3頭、高知が2頭となりました。対する地元勢は最近の成績がいまひとつという印象。そうなると、できるだけ絞って臨むほうがいいのかもしれません。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(22年以前は5月下旬以降に実施)。単勝1番人気は2勝、2着1回。21年は6→5→7番人気の順だったが、それ以外の3着内馬はすべて5番人気以内となっている。佐賀所属馬は1から3着各1回。連対馬10頭のうち7頭は前走が重賞だった。5歳馬が1頭以上連対。ゼッケン9から11番の馬が1から2頭連対している点も興味深い。
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出走馬短評
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アンティキティラ 高知からの遠征馬。佐賀では3歳1月に花吹雪賞を勝ち、昨年のこのレースは4着。前走からの間隔は短いが、遠征慣れしている点は強みといえる。
クリノメガミエース 兵庫からの遠征馬。昨年の3着馬で、今年は1月のコウノトリ賞で2着。前走の高知遠征では大敗したが、相手なりに動ける可能性はありそうだ。
ミニョン 高知からの遠征馬。JRA未勝利から大井に移って2勝を挙げ、高知では昨夏から11戦連続3着以内と一変。前走で重賞を勝った勢いを含めて注目できる。
アイヤナ 兵庫からの遠征馬。JRA時に笠松の条件交流戦で1勝し、兵庫所属ではB1クラスで1勝。今回の距離はプラスになるが、力量的には微妙に映る。
リネンファッション JRA時に4勝し、金沢のJBCレディスクラシックJpnIで3着。その後の成績はいまひとつでも実績は上位で、佐賀2戦目の一変には要警戒だ。
アキュートガール 兵庫からの遠征馬。JRAの新馬戦を勝ち、兵庫では移籍初戦から新春賞を含む5連勝。しかし昨春以降は大敗続きで、今回の遠征を刺激にしたいところだ。
アイメイドイット JRAで1勝し、その後は高知で8勝を挙げて、その後は佐賀、名古屋、金沢などで計8勝をマーク。しかし重賞となると実績的に厳しい感が否めない。
プレストエンジェル 大井で2勝を挙げ、船橋移籍後は善戦止まり。クラスが上がった昨秋以降は苦戦中だが、佐賀移籍初戦で一変する可能性は秘めていそうだ。
そのほか、アンクレットハート、シウラグランデ、カルフレグランスが出走する。
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レースの狙い
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ミニョンは最近の勢いが魅力で、今年の顔ぶれなら先行押し切りが狙えそう。クリノメガミエースは前走の高知遠征で大敗したが、距離短縮をこなせば巻き返しが可能。アンティキティラは連戦続きでも地力的に無視できない存在で、この3頭の勝負とみるのが妥当だろう。割って入る候補として、長期休養明け2戦目で実績上位のリネンファッションをマーク。アキュートガールは距離が微妙だが、早めに動けるようなら上位食い込みの可能性が出てきそうだ。
佐賀ヴィーナスカップ(ケープブランコ賞)牝馬オープンの出走表はこちら
赤見千尋の予想にのる
齊藤修の予想にのる