5月26日(日)に高知競馬場にて、第15回福永洋一記念(4歳以上・1600メートル・18時15分発走予定)が行われます。通年ナイターの高知競馬でも珍しい19から20時台に行われることが多い重賞ですが、今年は日没前の実施。高知生まれの天才ジョッキーの背中を追いかける11名の騎手と、11頭が参戦してきました。なかでも注目を集めそうなのが吉原寛人騎手とのコンビで11戦無敗のユメノホノオ。どこまで快進撃が続くのか見ものです。
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過去の傾向
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過去5年の結果から傾向をみていく。単勝1番人気は2勝、2着1回で、1番人気が馬券圏外だった20、23年は2番人気が連対した。2から3走前に高知1600メートルで勝利していた馬が1頭以上連対。近2走で重賞3着以内があった馬も連対している。なお近3年の3着以内馬のうち5頭は、近2走では重賞不出走で、23年は該当馬が1、3着と2頭馬券絡みした。近4年は同年の御厨人窟賞で3番人気以内だった馬が3着以内に1から2頭入っているというデータもある。
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出走馬短評
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デシジョン 昨年9月の転入初戦など高知で8勝を挙げ、馬券圏外は4着1回のみ。2月の同距離重賞・だるま夕日賞は差して3着だったが、最内枠なら得意の逃げに持ち込める可能性が高い。
ヒカリオーソ 南関東時代は2から3歳重賞を4勝し、4歳時の20年川崎記念JpnIで2着と活躍。しかし高知転入後の重賞では6戦して2度の5着が最高とひと押し不足の感がある。
グッドヒューマー JRA2勝クラスから21年秋の転入後は、最下級から14戦連続連対で準重賞を逃げ切り勝ち。その後重賞を2勝したが、ハナに行けないと近2走のようにモロさが出てしまうようだ。
ララメダイユドール JRA時代も含め何度か長期休養があり10歳馬でも今回が通算35戦目。22年のこのレースなど高知で重賞3勝の実績馬で、叩き2走目の前走はA級-2組とはいえ馬体を絞って勝利している。
ユメノホノオ 昨年の高知三冠馬。大晦日の高知県知事賞1着以来の実戦だった前走の二十四万石賞ではガルボマンボとの一騎打ちを制した。13連勝に期待できる。
ガルボマンボ 昨年のこのレースは4着だが、同じ年のだるま夕日賞、黒潮マイルチャンピオンシップと同距離重賞を2勝。対ユメノホノオでは、高知県知事賞が半馬身差、二十四万石賞が1馬身差と続けて惜敗だけに、今度こそはの思いだろう。
ナムラボス 高知では3勝に対し、2着が8回と勝ち味に遅いタイプ。2走前の1600メートル戦は2着とはいえデシジョンに4馬身離されており、戦歴から距離がやや長い可能性がある。
ダノングリスター JRAの元オープン馬だが、高知での勝利はA級-2組まで。1400メートルでは強豪ヘルシャフトと接戦を演じたことはあっても、この条件では強気になれない。
モダスオペランディ 昨年1月の転入初戦、続く大高坂賞と連勝し、今年のだるま夕日賞でこの距離の重賞も勝利。近3走は善戦までだが、一応の警戒は必要だろう。
そのほか、シートン、ゼンノジャスタが出走する。
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レースの狙い
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ユメノホノオの相手探し。不安はここまで唯一の敗戦が良馬場だったという点くらいだろう。順調に使えない面があるララメダイユドールが3カ月連続で出走できるのは買い材料。すんなり逃げに持ち込めればデシジョンの前残りもあるだろう。ガルボマンボは近走でユメノホノオと接戦を繰り広げているが本質的に距離短縮はやや割引き。昨年のこのレース2着モダスオペランディも2から3着争いなら可能。
福永洋一記念4歳以上 の出走表はこちら
赤見千尋の予想にのる
齊藤修の予想にのる