5月5日(祝・日)にばんえい帯広競馬場にて、第17回カーネーションカップ(3歳以上牝馬・20時05分発走予定)が行われます。20年から再び重賞となった春の女王決定戦。20、21年は年長馬が質量とも圧倒していましたが、22、23年は5歳以下の若い世代の出走が増え、ばんえい競馬全体の傾向と同様、牝馬も世代交代が進んできました。昨年、4歳で制したダイヤカツヒメ、5歳で2着だったサクラヒメが今回も相見えます。出走馬中古馬重賞で勝利経験があるのもこの2頭だけ。一騎打ちとなるのか注目です。
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過去の傾向
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準重賞の19年は競走条件が異なるため、過去4年から傾向を見ていく。単勝1番人気は1、2着各1回。3着には5から7番人気が入っているのが特徴的だ。勝ち馬はシーズン初戦が3着以上で負担重量は660から670キロというのが共通点。3着以内の頭数が最も多い5歳では、4歳牝馬重賞・クインカップの1着馬が必ず馬券に絡んでいる。トップハンデ690キロの馬は4頭いて2着2回、3着1回。勝ててはいないが高確率で3着以内に入っている。なお同年のヒロインズカップで1番人気だった馬は出走3頭でいずれも2着となっている。
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出走馬短評
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ダイヤカツヒメ 昨年のこのレースはハンデに恵まれたとはいえ、2着サクラヒメに約20秒差をつける圧勝で、今年1月のヒロインズカップも勝利。5歳シーズンの今年は昨年から20キロ増となるのが課題だ。
シンエイアロイ 昨年のこのレースには不出走で、ヒロインズカップは9着。2走前の5歳オープン特別戦では7番人気で勝利したが、ここでもダイヤカツヒメに先着できれば本物だ。
スイ ばんえいオークスでダイヤカツヒメの2着はあるが、古馬重賞は今回が初挑戦。2走前に730キロで勝っており重量面の心配はなさそうで、あとはキレを生かせる馬場になるかだ。
ホクセイサクランボ 昨年このレースは7着で、クインカップでは第2障害で不利を受けての競走中止。今回は最軽量660キロだが、5歳同士の力量比較で見劣る感は否めない。
アローリキヒメ 昨年のこのレースは不出走だったが、クインカップでは7番人気ながらシンエイアロイを差し切って重賞初制覇。チャンピオンカップでは年長のオープン牡馬を相手に4着と善戦しており、牝馬同士なら出番がありそうだ。
ピュアリーナナセ 昨年このレースは2着サクラヒメに食い下がっての3着で、ヒロインズカップも勝ち馬に離されたが2着を確保。ただ今季初戦がひと息で、どこまで体重を絞れるかだ。
ニシキマリン クインカップ不出走で、今回が古馬重賞初挑戦。未知数の面は多いが、力が要る馬場での軽ハンデを生かしての残り目には要警戒だ。
サクラヒメ 昨年のこのレースは2着だったが、11月のドリームエイジカップでメジロゴーリキらを下して古馬重賞初制覇。オープン690キロの重量にも不安はなく首位が狙える。
そのほか、チャチャクイーン、ロングビユウテイが出走する。
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レースの狙い
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サクラヒメは休み明けも苦にしないタイプで、若馬減量がなくなった5歳馬が8頭というメンバーにも恵まれた。昨年2着の雪辱なるか。ダイヤカツヒメは昨季の2勝がともに牝馬重賞という大器。5歳シーズンのハンデを跳ねのける底力を備えていそうだ。今年の5歳世代のクインカップ馬アローリキヒメにもチャンスがある。あとはハンデを考慮しシンエイアロイ、ニシキマリンを押さえる。
カーネーションカップ(BG3)3歳以上牝馬オープン別定の出走表はこちら
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