5月23日(木)に笠松競馬場にて、第33回オグリキャップ記念(4歳以上・1400メートル・17時05分発走予定)が行われます。昨年までは2500メートル(一時期は1900メートル)で実施されてきましたが、今年は時期が1カ月ほど遅くなり、そして距離が一気に短縮。しかし笠松競馬における最高賞金額という点は維持されています。笠松グランプリを連覇したルーチェドーロの回避は残念ですが、それでも好メンバーが揃っています。
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過去の傾向
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前年までとは条件が違いすぎるので、参考として地方全国交流で1400メートルの笠松グランプリの過去5年をみていく。単勝1番人気は1勝、2着2回、3着1回。3着内馬15頭のうち13頭が笠松、名古屋以外の所属馬。最近4年は遠征馬が3着以内を独占している。前走が所属地区以外の重賞だった馬が3着以内に1から2頭入線。3から4走前に重賞で1着があった馬が1頭だけ連対している。
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出走馬短評
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スペシャルエックス 北海道からの遠征馬。今年初戦の前走は5着でも、勝ち馬との差はわずか。兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIで3着に入った実績的に、無視できない存在だ。
タイガーインディ 兵庫からの遠征馬。JRAのダートで4勝し、兵庫移籍後は重賞を2勝。2走前の黒船賞JpnIIIでは3着と、最近の上昇度には注目できるものがある。
オメガレインボー 浦和からの遠征馬。JRAのダートで5勝して、重賞でも好走歴がある実績は上位。前走のかしわ記念JpnIは大敗したが、ここなら勝機が十分にある。
デュードヴァン 大井からの遠征馬。JRA時にオープン特別で勝利して、南関東では10戦とも5着以内で重賞を勝利。小回りコースの1400メートルに対応できれば勝利が狙える。
ヘルシャフト 高知からの遠征馬。JRA時に3歳オープンを勝ち、高知移籍後は下級条件から上昇して重賞を2勝して、前走は黒船賞JpnIIIで2着。今回も首位争いが可能だろう。
セイルオンセイラー JRAのダートで3勝し、名古屋に移ってからの3戦は大敗したが、その後の4戦は笠松で走って好成績。今回も先手を取って粘りたいところだ。
メルト JRA未勝利から名古屋に移り、重賞2勝を含む6勝をマーク。前走は大敗したが、3回連続でダートグレードに出走した影響と考えれば、度外視できるかもしれない。
そのほか、タイセイドリーマー、ポッドヴァイン、スペシャルトーク、キャットリングが出走する。
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レースの狙い
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今回は遠征馬が優勢で、なかでも上昇の勢いが感じられるヘルシャフトに魅力あり。スペシャルエックスは今年2戦目でコーナー4回の競馬なら首位争いが可能だろう。タイガーインディも最近の成績が良好で、重賞連勝が狙えそう。実績上位のオメガレインボーにも警戒したい。デュードヴァンも仕掛け次第で上位争いに加わりそうで、遠征馬5頭をどのように組み合わせるか、そこがもっとも重要になるだろう。
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