重賞レース直前情報 |
5月1日(水)に船橋競馬場で、第36回かしわ記念JpnI(4歳以上・1600メートル・20時05分発走予定)が行われます。JRAからはウィリアムバローズ、タガノビューティー、シャマル、クラウンプライド、ペプチドナイル、キングズソードが出走。地方他地区からの出走はなく、地元南関東勢はミックファイア(大井)ら7頭が迎え撃ちます。13頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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過去5年の3着内馬15頭中14頭はJRA所属で、そのうち9頭の前走がフェブラリーステークスGI。20年は上位を独占するなど、同レースからの参戦馬が毎年1頭は馬券に絡んでいる。ただ、着順が直結するわけではないので注意が必要だ。地方馬で唯一馬券絡みした21年1着カジノフォンテン(船橋)は前走京成盃グランドマイラーズで1着。他路線から3着以内に入った6頭中4頭が前走1着(例外の2頭中1頭は前走が海外)の好調馬だった。
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JRA所属馬短評
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ウィリアムバローズは前走東海ステークスGIIでオメガギネスやペプチドナイルを下して勝利。これが重賞初制覇となったが、GI/JpnIでも通用する地力が備わってきたとみていい。フェブラリーステークスGIに出走することもできたはずだが、今回がGI/JpnI初挑戦となる。スピードとパワーを兼ね備え、先行力を生かすタイプなので船橋1600メートルは苦にしないイメージだ。ただ、実際には地方の馬場の経験がないため、対応できるかが鍵になりそう。
タガノビューティーは昨年のかしわ記念JpnIで2着と好走。中団あたりで追走し、3コーナーからはメイショウハリオと一緒に追い上げ、直線ではびっしりと競り合いクビ差の惜敗だった。小回りも地方の馬場も合うイメージはなかったが、この競馬ができれば心強い。前走フェブラリーステークスGIは4着と衰えはなく、今年も期待できそう。
シャマルは休み明けから根岸ステークスGIII・7着、かきつばた記念JpnIII・4着、黒船賞JpnIII・1着と着実に良化。復調したとみていいだろう。昨年のかしわ記念は勝ち馬と0秒4差の4着。本質的には1ハロン長いが、際どい勝負はできていたのでチャンスはある。
クラウンプライドは実績上位だが、2走前のチャンピオンズカップGIが11着と惨敗。前走サウジカップGIも9着と海外とはいえ、安定した成績が持ち味の馬だっただけに心配だ。
ペプチドナイルは前走フェブラリーステークスGIを快勝し、GI/JpnI初制覇。11番人気だったとは思えない堂々とした走りだった。過去の成績を振り返ってみると、大沼ステークスやマリーンステークスを逃げて圧勝し、セキフウらの末脚を完封していた。強力なスピードと先行力があり、マイル戦はぴったりだったようだ。前走はフロックではないし、船橋1600メートルでも力を発揮できそう。
キングズソードは2走前の東京大賞典GIはスローペースで末脚不発となり5着。前走フェブラリーステークスGIも5着だが、上がり3ハロンはメンバー中3位タイと見せ場は作った。小倉1700メートルの阿蘇ステークスを快勝しており、小回りの適性も十分ある。今回は勝ち負けを期待したい。
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地方所属馬短評
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ミックファイア(大井)は前走フェブラリーステークスGIが7着。内枠の芝スタートということで案の定ダッシュがつかず、道中も追走が忙しそうだった。それでも直線では内からじりじりと最後まで脚を伸ばしており、地方馬の中では最先着を果たした。決して内容は悪くないし、この経験は必ず今後につながるはず。
ギガキング(船橋)は前走京成盃グランドマイラーズを3馬身差で快勝。同じコースのダートグレードならば、と期待される面はあるだろう。ただ、前走のようにラスト2ハロンの時計がかかる流れにはなりづらいはずなので、より高度なパフォーマンスが求められる。
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予想のポイント
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ペプチドナイルはマイル戦で本領発揮。血統的には中距離の本格派というイメージだったが、地力がありスケールも大きいという意味ではこのポテンシャルも納得。フェブラリーステークスGI→かしわ記念JpnIの連勝は容易ではないが、いい走りを期待したい。激戦が予想され相手は難しいが、こちらも前走フェブラリーステークスGI組から。キングズソードとタガノビューティーのマクリ差しに注目。
※船橋競馬のダートグレード競走は、市中銀行会員のみ投票できます。
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