5月12日(日)に盛岡競馬場にて、第49回シアンモア記念(3歳以上・ダート1600メートル・18時15分発走予定)が行われます。今年の出走は8頭ですが、昨年と一昨年の1着馬と2着馬が揃い、さらに重賞実績がある馬が多く参戦するという混戦模様。ハイレベルな戦いは逃げ先行タイプが有利になるのか、差し馬の台頭があるのか、前半の流れの推理が予想の大きなポイントになる一戦といえます。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。1番人気は1勝、3着2回。昨年は5→8→4番人気の順だったが、それ以前の4年は3着内馬がすべて4番人気以内だった。3着内馬はすべて、前走が6着以内。前走が赤松杯だった馬が1から2頭連対している。2から4走前に南関東またはJRA所属だった馬が3着以内に1から2頭入っているのが特徴的。ゼッケン5番または6番の馬が毎年3着以内に入っている点も興味深い。
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出走馬短評
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グランコージー 22年のこのレースの2着馬で、馬主が変わって転厩した今年は赤松杯を勝利。連勝中の勢いは魅力で、最内枠を引いた点も有利な材料といえるだろう。
グリニッジシチー JRAのダート1800メートルで2勝して、昨年は高知で5勝。しかし年明け以降は差のある敗戦が多数で、岩手初戦の前走も大敗では少々厳しい。
ノーブルサターン 昨年のこのレースの勝ち馬で、岩手の重賞を6勝している実績は上位。今年初戦の赤松杯は差し脚届かず4着だったが、2戦目なら前進の可能性が十分にある。
スズカゴウケツ 昨年のこのレースの2着馬で、一條記念みちのく大賞典でも2着。冬場は川崎で3着2回と健闘したが、前走の赤松杯が見せ場なく大敗した点は気にかかる。
ライアン 2歳時に南関東で平和賞を含む4勝を挙げ、3歳春の羽田盃で2着。今年はJRAの障害での3戦を経て、岩手初戦の赤松杯で2着と、地力の高さを見せている。
ヴァケーション 22年のこのレースの勝ち馬で、昨年は一條記念みちのく大賞典を逃げ切り圧勝。最近3戦は詰めひと息でも重賞で善戦続きならば、今回も大きく崩れることはないだろう。
ルーンファクター 2歳時に北海道で1勝、大井で2勝。その後は苦戦が続いたが、岩手初戦のやまびこ賞を勝ち、不来方賞も勝利。ただ、今回は休み明けと初の古馬対戦が課題になる。
フレイムウィングス JRAのダート1800メートルで2勝して、川崎で1勝を加算。前走の赤松杯は大敗したが、岩手の重賞で2着2回、3着1回という成績は無視できない。
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レースの狙い
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上位拮抗で絞りにくいが、単騎逃げが見込めるグランコージーに期待。ノーブルサターンは差し脚を長く使えるタイプで、スタート五分なら逆転が狙える。移籍初戦の前走で2着に入ったライアンにもチャンスあり。善戦傾向があるフレイムウィングスも押さえておきたい存在といえる。ヴァケーションは展開的に微妙だが、無理なく先行できるようなら残り目も。
シアンモア記念(M1)(ベストウォーリアオープンの出走表はこちら
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