5月19日(日)に金沢競馬場にて、第5回お松の方賞(3歳以上牝馬・1500メートル・17時45分発走予定)が行われます。昨年からこの時期に実施されることになった重賞には、笠松から4頭、名古屋から2頭が参戦。金沢の女王であるハクサンアマゾネスが不在となれば、最近の成績が良好という馬たちが揃って大混戦となるのは必至といえます。
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過去の傾向
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第4回の昨年から時期変更(同じく北陸・東海地区交流)。そのレースを振り返る。勝ったのはベニスビーチ、2着はマーミンラブで、地元金沢の中川雅之厩舎がワンツー。3着には名古屋・今津博之厩舎のネオトリニティーが入った(3→8→6番人気)。金沢の2頭はその年の冬に金沢以外で出走していた。なお過去4回で吉原寛人騎手が3勝、3着1回と活躍している。
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出走馬短評
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アルカウン JRAのダート1200メートルで1勝し、金沢移籍後は昨夏の名古屋・ベイスプリントを含む8勝をマーク。ただ、今年の成績は少々微妙という感がある。
ネオアマゾネス 笠松からの遠征馬。金沢所属の21年と22年に、この時期に行われていた牝馬重賞の徽軫賞を連覇。その実績には今回も要注目だ。
エムティアンジェ 2歳時に北海道で1勝し、金沢と笠松で重賞を計4勝。昨年のこのレースは1番人気で6着だったが、地力的に改めて注目できる存在だ。
レイジーウォリアー 名古屋からの遠征馬。3歳時に新春ペガサスカップを勝ち、昨年は撫子争覇を勝利。今回も競らずに先行できれば残り目がありそうだ。
ヤンチャプリヒメ 笠松からの遠征馬。JRAでは46戦1勝で、昨秋は金沢で4戦1勝。今年から笠松で6戦1勝の成績でも、格付的に少々厳しい。
エイシンヌウシペツ 笠松からの遠征馬。兵庫と金沢と笠松で計8勝し、昨年の金沢スプリントカップで5着。その実績なら通用する可能性が十分にある。
ベニスビーチ 昨年のこのレースの優勝馬で、重賞4勝の実績を含めて上位といえるが、昨秋以降の成績がいまひとつ。それでも牝馬限定戦の舞台なら侮れない。
ウインコマチ JRAでは7戦して3着1回、4着4回と善戦し、金沢では移籍3戦目から5連勝と一変。今回は試金石でも今の勢いには注目できる。
セブンカラーズ 名古屋からの遠征馬。昨年の東海ダービーを勝ち、年明け初戦を制して9連勝を達成。最近2戦は善戦までだが、改めて期待できる存在だ。
エイシンレア 笠松からの遠征馬。2歳時に北海道と川崎で勝利を挙げ、その後は苦戦が続いたが、笠松に移った今年は5戦4勝。相手強化でも一発の可能性は秘めていそうだ。
そのほか、サエチ、ヴェレノが出走する。
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レースの狙い
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セブンカラーズの前走は相手が悪かった印象で、遠征競馬でも牝馬限定戦なら勝機十分。相手は混戦だが、堅実に差を詰めてくるエムティアンジェを筆頭に取る。ベニスビーチは最近の成績がいまひとつでも、昨年の覇者だけに無視しにくい存在。5連勝の勢いがあるウインコマチも押さえたい。ネオアマゾネス、エイシンヌウシペツは力量的に微妙だが、金沢での実績を評価して穴で一考。
お松の方賞3歳上牝馬(東海・北陸交流) の出走表はこちら
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