5月29日(水)に名古屋競馬場にて、第54回東海優駿(3歳・2100メートル・18時05分発走予定)が行われます。今年は前走で重賞を制した馬が3頭いるというメンバー構成。レース当日は晴れの予報でも、月曜日からの大雨の影響が残るのは必至で、逃げ先行タイプが有利になる可能性が高そう。1番人気馬が5連勝中となっていますが、上位人気が割れそうな点を含めて、今年は伏兵の台頭があるかもしれません。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(21年以前は旧・名古屋の1900メートル)。勝ち馬はすべて単勝1番人気で、2着は2から5番人気。3着には22年が6番人気、20年に11番人気が入っている。勝ち馬はすべて前走が重賞で1着。連対馬はすべて前走が重賞またはオープン特別、JRA交流戦で3着以内に入っていた。
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出走馬短評
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キャッシュブリッツ JRAで1勝し、移籍初戦のスプリングカップは5着でも、続く笠松では2戦とも圧勝。ただ、前走の駿蹄賞は3着でも勝ち馬からは2秒0差だった。
スティールアクター 北海道でデビュー戦を勝ち、昨年末から名古屋所属で重賞2勝を含む5勝をマーク。ただ、最近3戦が出走取消、7着、競走除外と順調さを欠いている感はある。
サンデーロウリュウ 北海道で5戦未勝利から名古屋に移って3勝。相手なりに差を詰めてくる傾向はあるが、今回の相手では少々厳しい感がある。
チェイスザウィンド JRAでは3戦とも大敗し、名古屋初戦を勝って以降も低迷したが、笠松に遠征した最近3戦は圧勝続き。その点から考えると、コース替わりは微妙だろう。
フークピグマリオン 北海道の一般戦で勝利を挙げ、その後は名古屋に移って9戦5勝。重賞3勝の実績と、差し脚を長く使える点は今回も大きな武器となる。
ロイヤルストレート JRA未勝利から名古屋に移り、駿蹄賞は10着だったが、それ以外は大崩れが少ない成績。今回の相手は強力だが、再度の差し脚発揮に警戒する手は考えられる。
ニジイロハーピー 牝馬限定重賞を3勝し、グランダム・ジャパン3歳シーズンでポイント数がトップ。今回は牡馬が相手という点を含めて、狙いにくい感がある。
ベアサクシード JRAでは3戦とも大敗したが、名古屋移籍後は8戦6連対で、前走の駿蹄賞では6馬身差ながら2着。今回も大マクリの形が取れれば善戦以上が可能だろう。
ミトノウォリアー 駿蹄賞は4着だったが、中5日で臨んだ笠松の新緑賞を圧勝。雨の影響で前残りの馬場になれば、粘り込む余地が出てきそうだ。
そのほか、エナジーロマネスク、ソーラレイ、ウインジャックが出走する。
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レースの狙い
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雨の影響は気になるが、それでも早めに動いて差し脚を長く使えるフークピグマリオンが優勢。相手筆頭には駿蹄賞2着のベアサクシードを指名する。ロイヤルストレートは駿蹄賞で大敗したが、前走の差し脚を再現できれば勝機まで。ミトノウォリアーは距離延長が微妙に映るが、先行粘り込みに警戒して連下に押さえる。善戦傾向があるキャッシュブリッツ、サンデーロウリュウが3連勝式の穴。
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