5月3日(祝・金)に名古屋競馬場にて、第63回駿蹄賞(3歳・2000メートル・17時00分発走予定)が行われます。東海地区の3歳馬にとって春の大きな目標のひとつとなる重賞には12頭が出走。重賞で好走歴がある馬が多い、上位拮抗のメンバー構成になりました。そのなかで各馬にとっての課題となるのが、2000メートルの距離への対応。それをクリアできれば、その先にある2100メートルの東海優駿が見えてくることになります。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(21年までは旧・名古屋の1800メートル)。単勝1番人気は3勝、2着2回。3着内馬15頭のうち13頭は3番人気以内で、残る2頭は昨年の3着馬=4番人気、22年の3着馬=5番人気だった。連対馬はすべて前走で2着以内。2戦連続で重賞に出走している馬が1頭だけ連対しているのが面白い。また、年明けから3戦以下の馬が1頭だけ連対しているデータもある。
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出走馬短評
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ミトノウォリアー 通算10戦9連対で、兵庫ジュニアグランプリJpnIIでも5着に健闘。タイプ的に距離延長は問題なさそうで、引き続き首位争いが期待できる。
エスメラルドエクラ 北海道の一般戦で勝利して、年明けから川崎で2戦2勝。今回の相手は強力だが、名古屋3戦目での前進に警戒する手はあるだろう。
サンデーロウリュウ 北海道では未勝利だったが、名古屋移籍後に3勝と上々の成績。重賞でも善戦した差し脚を再現できれば、再度の上位食い込みが考えられる。
スティールアクター 北海道の認定新馬戦を勝ち、昨年末から名古屋に移って6戦5勝。重賞2勝の実績は上位だが、前回のネクストスター中日本が出走取消だった点は気にかかる。
フークピグマリオン 北海道の一般戦で1勝し、名古屋ではゴールドウィング賞とネクストスター中日本を勝利。ここまで12戦とも4着以内という安定感は魅力的だ。
エナジーロマネスク JRAでは2戦とも大敗したが、名古屋移籍後は10戦6連対と上々。今回は相手が強化されるが、距離延長は歓迎材料となりそうだ。
キャッシュブリッツ JRAのダート1800メートルで勝利を挙げ、名古屋初戦のスプリングカップは5着だったが、その後の2戦はともに圧勝。今回も先行押し切りを狙いたいところだ。
ベアサクシード JRA未勝利から名古屋に移って3勝をマーク。ただ、スプリングカップでは差のある8着だっただけに、ここでは少々厳しいかもしれない。
ロイヤルストレート JRAでは3戦とも大敗したが、名古屋では7戦4勝ですべて4着以内と好成績。今回は初めての重賞となるが、距離延長が味方になる可能性は十分にある。
そのほか、ハーピークオーレ、ウワサノルイ、サンヨウラフェスタが出走する。
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レースの狙い
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フークピグマリオンは差し脚を長く使えるタイプで、ここでも首位争いが狙えそう。相手筆頭には堅実に差を詰めてくるロイヤルストレートを抜擢する。ミトノウォリアーは好位差しのかたちが取れそうで、今回も大きく崩れることはなさそう。スティールアクターは出走取消明けでどうかだが、地力的に無視しにくい存在といえる。まくり脚があるサンデーロウリュウ、連勝中のキャッシュブリッツが連下の押さえ。
駿蹄賞(SP1)3歳オープン の出走表はこちら
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