5月19日(日)に佐賀競馬場にて、第7回佐賀スプリングカップ(3歳以上・1800メートル・18時05分発走予定)が行われます。前走で笠松に遠征したリーチ、名古屋に遠征したヒストリーメイカーが地元に戻って巻き返せるのかが大きなポイント。最近の成績が良好という馬も多くいますから、仕掛けひとつで結果が変わることになるでしょう。どの馬がペースを作っていくのかという推理も重要といえる一戦です。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。単勝1番人気は2勝、2着1回。3着内馬15頭のうち14頭は5番人気以内となっている(20年の3着馬のみ6番人気)。連対馬が6歳以下と7歳以上の組み合わせになっているのが特徴的。3走前までに重賞で4から8着に入っていた馬が連対しているのも面白い。連対馬10頭のうち7頭がゼッケン1から5番となっている。
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出走馬短評
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サトノディード JRAのダート中長距離で4勝し、その後は大井で3勝を追加。佐賀では3戦1勝で、今回も脚の使いどころひとつで首位争いが狙えそうだ。
アエノブライアン 大井のマイル以上で7勝を挙げ、佐賀初戦の前走で2着に健闘。ここに入ると格付的に微妙だが、相手なりに動ける可能性は十分にある。
タガノファジョーロ JRAのダート中距離で3勝、障害で1勝し、佐賀移籍後は九州大賞典を含む5勝をマーク。佐賀記念JpnIIIとはがくれ大賞典では地元所属で最先着だった。
テイエムフェロー JRAのダート短距離で2勝して、佐賀では5戦3勝で3着内率100%。しかし1400メートル超が初めてという点は今回の大きな課題になる。
キョウワウォール JRA時は条件交流戦を含む2勝を挙げ、佐賀では3戦目の前走で3着に善戦。しぶとい差し脚は持っているが、今回の顔ぶれでは少々厳しいかもしれない。
サトノスライヴ JRAのダート中距離で3勝したが、準オープンでは苦戦して、佐賀初戦の前走も大敗。2戦目の上積みは見込めそうでも、一変までは望みにくい。
エイシンダンシャク 2歳時に北海道で1勝し、その後は兵庫に移って10勝し、佐賀では5戦2勝。しかし重賞に14回出走して、4着1回が最高という点は微妙に映る。
スリーエクスプレス JRAの芝2000メートルとダート2400メートルで勝利を挙げ、佐賀初戦の前走は後方から流れ込んで4着。前走後の上積みは見込めそうだが、今回の相手は強力だ。
リーチ 2歳時に北海道と川崎で重賞を勝ち、今年はゴールドスプリントを勝利。今回は久しぶりの中距離戦が課題だが、3歳時に北海道三冠で善戦した実績はある。
ヒストリーメイカー 金沢で10勝したあとJRAで4勝を加え、ダートグレードで2着4回。最近2戦は大敗でも度外視可能で、改めて昨年の2着以上が期待できる。
そのほか、ラヴィータエベラ、シウラグランデが出走する。
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レースの狙い
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上位拮抗の組み合わせだが、差し脚を長く使えるタガノファジョーロが展開的に恵まれそう。ヒストリーメイカーは遠征の影響が気になるが、主導権を取って押し切る可能性が十分にある。まくり脚があるサトノディードにもマークが必要。アエノブライアンは相手が上がるが、兵庫の下原理騎手を起用した点が不気味だ。リーチは距離延長でも差し脚がいきれば勝機まで。
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