6月30日(日)に盛岡競馬場にて、第17回サファイア賞(3歳・芝2400メートル・18時15分発走予定)が行われます。過去3年は10月に実施されていましたが、今年は6月下旬に移動。1カ月後に実施される芝1700メートルのオパールカップに向けてといえる一戦には11頭が出走。芝長距離という特殊な条件を狙ってきた陣営が多そうで、予想をする側も各馬の適性を見抜いて勝負したい一戦といえます。
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過去の傾向
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過去3年は同時期に実施された芝1600メートルのはまなす賞が対象で、19年と18年はサファイア賞を対象にみていく(20年は対象にできるレースなし)。単勝1番人気は1着から3着が1回ずつ。過去3年、および18年は6番人気以下の馬が3着以内に1頭だけ入っている。3着内馬15頭のうち13頭は通算2勝以下で、未勝利で3着以内に入った馬も6頭いる(18年は1から3着がすべて未勝利馬)。盛岡芝初出走だった馬が毎年1頭は馬券に絡んでいる。
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出走馬短評
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リュウノダンマーム 7月に盛岡ダートの新馬戦を勝利して以降はひと押し不足の成績。血統的に芝長距離は合いそうだが、芝は若鮎賞で1回だけ走って6着となっている。
シンプロレタリアト JRAでは芝中長距離で4戦未勝利で、北海道移籍初戦で初勝利。しかし前走は大敗で、今回は岩手転入初戦という点が課題となる。
サンタルチア JRAでは3戦とも芝で苦戦し、今回は移籍初戦という点が課題。相手関係的に通用する可能性はあるが、小柄だけに強調しにくい感もある。
プリズムスペクトル 2歳時は3連敗したが、休養明けの今季は5戦2勝、2着1回と上々。今回は距離延長と芝が課題だが、折り合いひとつで善戦の可能性は考えられる。
ドリームキャッチ 北海道でJRA認定未勝利戦を勝ち、水沢でもJRA認定戦を勝利。重賞では6回とも差のある敗戦を喫しているが、今回の条件と相手関係なら侮れない。
ホッコーアドミラル JRAでは3戦とも大敗したが、佐賀では7戦して3着以内が5回で、岩手では5戦とも5着以内。東北優駿は離れた5着だったが、ここに入ればチャンスがある。
セイバイラック 通算1勝は盛岡ダートのJRA認定戦で、14戦のうち5着以内が13回という堅実さが武器。東北優駿も10番人気ながら3着で、2歳時に芝で善戦歴がある点も心強い。
ユウユウププリエ 芝1600メートルの若鮎賞が唯一の勝利で、それ以外はすべて1秒5差以上での敗戦。ただ、若鮎賞が最低人気だったという点で警戒する手があるかもしれない。
パラダイスリズム JRAでは5戦とも芝で苦戦し、岩手での2戦目で初勝利。前走は初の水沢で大敗したが、輸送なし臨める盛岡開催の芝なら一変が考えられそうだ。
そのほか、イエッタ、コタローが出走する。
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レースの狙い
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盛岡芝で勝ち星を挙げた馬が1頭だけという難解な一戦。その組み合わせなら2歳時に芝で善戦歴があるセイバイラックを主軸視するのが妥当だろう。ホッコーアドミラルは芝替わりでも長距離戦なら相手なりに動けそう。シンプロレタリアトは移籍初戦でも距離延長と芝がプラスになる可能性が考えられる。プリズムスペクトルも条件替わりで善戦以上がありそう。ドリームキャッチは重賞になるといまひとつだが、今回の組み合わせなら穴で一考できる余地がある。
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