6月23日(日)にばんえい帯広競馬場にて、第18回柏林賞(4歳・20時00分発走予定)が行われます。4歳シーズン三冠のスタートで、9月の銀河賞を経て、定量で争われる1月の天馬賞へと続きます。出走10頭すべてが6月3日のライラック賞で対戦。ホクセイタイヨウが抜け出し勝利していますが、4着までは1秒6の僅差でした。当時から2、5着馬は他馬より10キロ余計にハンデを課されており、そのあたりがどう影響するでしょうか。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。4歳オープンのライラック賞で負担重量680キロ(牝馬660キロ)だった馬は【4-1-1-3】で、昨年は該当の3頭が上位を独占した。単勝1番人気は昨年の1勝のみと不振だが、連対馬10頭中9頭は4番人気以内。ただし3着は5から10番人気で3連勝式では波乱になりやすい。前走は、勝ち馬5頭中4頭がライラック賞だが、2、3着馬10頭中9頭はライラック賞以外だったのは興味深い。
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出走馬短評
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クリスタルゴースト シーズンオフを挟んで4歳オープン特別戦2勝を含む5連勝した上がり馬。ライラック賞は失格(基準タイム超過)だったが、続く前走で巻き返している。
キタノミネ 重賞で4戦していずれも4、5着だが勝ち馬からは離されている。ライラック賞も終いに脚が上がっての5着で、好走には展開の助けが必要だろう。
スーパーチヨコ 黒ユリ賞1着、ばんえいオークス2着、ばんえいダービー4着という強豪牝馬。ただ気性的なものか、離された最下位だったばんえい菊花賞のような凡走は考えられる。
キョウエイプラス 2歳シーズンに重賞2勝を含む世代最多の12勝を挙げたが、思うように体重が増えず昨季は3着以内なし。約1年3カ月ぶりの馬券絡みとなった前走をきっかけにしたいところだ。
タカラキングダム 昨季はハンデや相手関係から苦戦が続いたが、世代限定戦で2勝。ライラック賞は4着だが、接戦をモノにしたばんえいダービーを彷彿させる末脚を発揮しており良化を感じさせる。
ホクセイタイヨウ 3歳三冠いずれも2着で、今季初戦5着を叩いてライラック賞を勝利。同レースで逃げた5着馬と、接戦を演じた2着馬とのハンデ差がひらくのは有利だ。
サクラヤマト 今季初戦から5連勝を飾ると世代オープン初挑戦だったライラック賞で僅差2着。当時からハンデは不利になるが、勢いは無視できない。
マルホンリョウユウ 3歳二冠の実力馬。ライラック賞では直線一旦は先頭に立ちながら粘れず3着だったが、ここはきっちり仕上げてくるだろう。
そのほか、ジェイヒーロー、アシュラダイマオーが出走する。
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レースの狙い
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ホクセイタイヨウは勝っても負けても僅差が多いが、ライラック賞は着差以上の強さ。ぶっつけでもしっかり調整されたとみて重賞初制覇に期待したい。マルホンリョウユウは前哨戦であれだけ走れれば本番のここは態勢万全で臨めるはず。上がり馬サクラヤマトにもチャンスあり。ばんえいダービー馬タカラキングダムも軽視できない。もう1頭の上がり馬クリスタルゴーストも相手に押さえておきたい。
柏林賞(BG3)4歳オープン別定 の出走表はこちら
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