重賞レース直前情報 |
6月19日(水)に浦和競馬場で、第28回さきたま杯JpnI(3歳以上・1400メートル・17時45分発走予定)が行われます。JRAからはシャマル、レモンポップ、サンライズホーク、バスラットレオン、タガノビューティーが出走。地方他地区からはイグナイター(兵庫)が遠征し、地元南関東勢はアランバローズ(船橋)ら6頭が迎え撃ちます。12頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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2024年からJpnIに昇格し定量戦に。5月下旬から6月中旬への時期変更で、3歳以上の短距離路線における上半期の最大目標となった。国内で1400メートルのJpnIが初めて常設されるという点においても大きな意味を持つことになるだろう。過去5年を振り返ると、3着内馬15頭中JRA馬が8頭、地方馬が7頭と非常に拮抗している。特に南関東所属馬の活躍が目立っており、浦和1400メートルの実績豊富な馬は相当なアドバンテージがある。8歳や9歳といったベテラン勢も侮れない。JRA馬の取捨は難しい。時期が繰り下がっても、一応、かしわ記念JpnIやフェブラリーステークスGI組が有利で、その中で距離1400メートルが得意で先行力があると良い。
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JRA所属馬短評
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シャマルは昨年のさきたま杯JpnIIが無念の競走中止。その影響が尾を引いて成績を落としていたが、近2走は黒船賞JpnIII→かしわ記念JpnIと連勝。完全に本調子を取り戻した。今年は2枠と、昨年に続いて内枠を引いたのが少し気になるが、力を出し切りたい。
レモンポップは23年にフェブラリーステークスGI、マイルチャンピオンシップ南部杯JpnI、チャンピオンズカップGIと国内のダートGI/JpnIで3勝をマーク。昨年までの本競走であれば出走することはなかったはずだが、JpnIに昇格したことで出走しやすくなり、満を持しての登場となった。距離1400メートルはこの馬にとってピッタリ。初めての浦和でどんな競馬を見せてくれるか楽しみだ。
サンライズホークはダートグレード4連勝がかかった前走黒船賞JpnIIIでまさかの11着と敗退。シャマルにハナを譲って2番手で追走したが、早々と余力をなくして後退してしまった。番手からでも競馬はできるはずだが、気難しさが出てしまったか。今回は相手がさらに強くなるうえ、楽に先手を奪ってマイペースに持ち込める展開にはなりそうもない。
バスラットレオンは芝・ダート兼用の先行馬。昨年のさきたま杯JpnIIはイグナイターの3着と、一応コース実績があるのが強み。近2走はふた桁着順に沈んでいるが、芝の厳しい一戦なので参考外。軽視はできない一頭だ。
タガノビューティーはJRAだと直線が長い東京がベストだが、地方ではかしわ記念JpnIで2年連続(23、24年)2着と好走している。初の浦和に対応できるかが鍵だが、距離1400メートルは大丈夫。差し馬が届く展開になれば、相当楽しみだ。
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地方所属馬短評
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イグナイター(兵庫)は昨年の本競走を優勝。その後はマイルチャンピオンシップ南部杯JpnI・2着、JBCスプリントJpnI・1着と地力と実績を積んできた。今年に入りフェブラリーステークスGI・11着、ドバイゴールデンシャヒーンGI・5着と結果は出ていないが、今回は走り慣れた環境に戻る。JRA勢は手ごわいものの、好勝負に持ち込めるだろう。
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予想のポイント
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中心は当然、レモンポップ。現在、国内のダートでは最も強い馬。海外では力を出せなかったが、今回は負けられない。そんな王者に対して、シャマルとイグナイターがどこまで迫れるか。先行勢が多いので、末脚を活かしたいタガノビューティーにもチャンスがありそうだ。
※浦和競馬のダートグレード競走は、市中銀行会員のみ投票できます。
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