6月16日(日)にばんえい帯広競馬場にて、第32回北斗賞(3歳以上・20時00分発走予定)が行われます。いよいよここから今季の古馬オープン重賞がスタート。4月のばんえい十勝オッズパーク杯は昨季の収得賞金順による選抜戦で、そこからは6頭が参戦しています。ただ勝ち馬メムロボブサップが回避したことで、難解な一戦に。出走9頭中4頭を占める若い5歳馬たちが、経験豊富な年長馬を相手にどこまでやれるのか、というのも見どころといえます。
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過去の傾向
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過去4年の北斗賞と、19年は当時同時期に行われていた旭川記念の結果から傾向をみていく。単勝1番人気は1、2着各1回、3着3回とすべて馬券絡み。今年はばんえい十勝オッズパーク杯の1着馬が不在のため、2着馬の戦績を見ていくと、2着2回、3着3回で勝利なし。同5着以下の馬が、上位人気3頭で決まった22年を除き1頭だけ連対している。なおそのシーズンに8着以下があった馬も1頭だけ連対している。
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出走馬短評
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アオノブラック 5歳以降は、毎シーズン重賞を2勝以上しており、北斗賞は22年に勝利。今季は4戦して未勝利だが、うち3戦の勝ち馬メムロボブサップが不在なら、ばんえい十勝オッズパーク杯2着のこの馬に白羽の矢が立つ。
コマサンエース 3月のばんえい記念3着など昨季出走した重賞はすべて5着以内で、重量が増えて変わり身を見せるタイプ。ばんえい十勝オッズパーク杯は6着だったが、3着との差は5秒ほどだった。
オーシャンウイナー ばんえい十勝オッズパーク杯で5着に健闘。5歳だった昨季のこのレース8着以上は見込めるが、勝ち負けまでは厳しそうだ。
キングフェスタ 昨季の4歳シーズン三冠馬で、前走はメムロボブサップの2着でアオノブラックには先着。1戦ごとに着順が良化しており、引き続きチャンスがある。
インビクタ ばんえい十勝オッズパーク杯で障害2番手クリアから3着に粘り、その後も2、1着と好調。例年6から7月に成績を落とす傾向はあるが、強敵不在なら有力馬の1頭になる。
ヤマカツエース 昨年11月に世代混合重賞のドリームエイジカップで3着に好走。今回は過去3、1着と手が合う渡来心路騎手だけに、5歳馬でも要警戒だ。
コウテイ 1月の帯広記念で3着に逃げ粘り、ばんえい十勝オッズパーク杯では詰めを欠いたが4着。持久力勝負なら出番がありそうだ。
そのほか、ヘッチャラ、クリスタルコルドが出走する。
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レースの狙い
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混戦模様だが、メムロボブサップ不在で展開が楽になりそうなインビクタの逃げ切りに期待する。もちろん実績ナンバーワン・アオノブラックがしりぞける場面も。前走同じ重量で同馬に先着しているキングフェスタも有力。キングフェスタ相手では分が悪いが末脚切れるヤマカツエースや、コウテイの前残りにも警戒が必要だろう。
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