6月30日(日)に佐賀競馬場にて、第4回佐賀ユースカップ(3歳・1400メートル・18時05分発走予定)が行われます。3歳の頂上決戦である栄城賞から1カ月。今度は短距離での頂上決戦となりますが、栄城賞に出走していた馬も5頭が参戦。なかでも3着だったトレベルオール、4着だったトゥールリーが注目を集めることになるでしょう。それらに短距離をメインに使われてきた馬たちが対抗できるかどうかが、予想のポイントのひとつでしょう。
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過去の傾向
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過去3回の結果をみていく。最近2年は1番人気が勝利を挙げたが、21年は9→6→7番人気の順で3連単が73万馬券になった。勝ち馬はすべて通算4勝。過去3回ともゼッケン番号が2ケタの馬が1頭だけ連対している。栄城賞で4着以下だった馬が3着以内に1頭だけ入っているのが特徴的。2から3走前に1400メートル以下で勝利を挙げた馬が1頭だけ連対している。
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出走馬短評
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カガカプチーノ JRA未勝利から佐賀に移り、初戦と2走前を勝利。しかし前走の特別戦では大敗と、現状では時計が速くなると少々厳しい感がある。
グッドタイミング 6月の新馬戦を快勝し、2戦目はJRAに遠征して6着に健闘。その後の成績も良好で、ここでも相手なりに動ける可能性が考えられる。
キトーウィン 8月に初勝利を挙げ、その後は大敗多数の成績だったが、今年は特別戦を2勝。最近2戦は中距離重賞で大敗したが、気性面を含めて距離短縮なら侮れない。
ムーンオブザサマー デビューから3連勝を飾り、重賞で2着2回。休み明けの2走前は古馬相手に4着だったが、前走は2着に粘った内容なら引き続き注目が必要だ。
アルテミスバイオ JRA未勝利から佐賀に移ってから、1400メートルではすべて5着以内と安定。今回もスタートは課題だが、道中の位置取り次第で差し脚が届く可能性は十分だ。
トゥールリー 最近4戦は古馬相手、遠征、中距離と敗因が明確で、距離短縮の今回は改めて注目。重賞3勝を含む通算8勝の実績を見直す必要があるだろう。
ケンタッキーグレイ 北海道の一般戦で勝利を挙げ、佐賀移籍後は年明けから徐々に成績を上げて、ル・プランタン賞で2着に好走。ただ、今回は距離短縮が課題となる。
トレベルオール 北海道では新馬戦が競走中止でその後3戦とも大敗したが、佐賀では9戦のうち3着以内が8回と好成績。飛燕賞で2着、佐賀皐月賞と栄城賞で3着に入った実績も含めて注目できる。
フークファンタジー 通算3勝のうち2勝が5馬身差以上での圧勝で、前走も早め先頭から押し切りと仕掛けが決まったかたち。その成績なら再度の一発には警戒が必要だ。
ノーブルビーチ JRAでは地方条件交流戦を含め7戦未勝利だったが、佐賀では初戦と2戦目を快勝し、前走も差し脚を見せて2着。今回も仕掛けひとつで勝機が考えられるだろう。
オンリエド 北海道では初勝利まで11戦を要し、高知では4戦とも大敗したが、佐賀では5戦とも3着以内。今回も先行策を取れるようなら粘り込む可能性が十分だ。
そのほか、オルタンシアが出走する。
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レースの狙い
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上位拮抗の顔ぶれで難しいが、最近3戦が重賞で善戦続きのトレベルオールに期待。トゥールリーは近走ひと息でも距離短縮なら本来の実力を発揮できる可能性が高いだろう。フークファンタジーは安定感に欠けるが決め手がいきれば勝機まで。グッドタイミングは大崩れが少ない傾向で、今回も流れ込みには注意が必要だ。まくり脚があるノーブルビーチにも要警戒。佐賀で5戦とも3着以内に入っているオンリエドも押さえたい。
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