6月9日(日)に金沢競馬場にて、第8回石川優駿(3歳・2000メートル・18時15分発走予定)が行われます。北日本新聞杯はリケアマロンが圧勝しましたが、今回は距離延長となる点が最大のポイント。出走12頭のなかで2000メートルを味方にできるかどうかを検討する必要があるでしょう。さらに、逃げ先行タイプが多いメンバー構成ですから、どのような展開になるかという視点も必要といえます。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。1番人気は4勝、2着1回。最近4年は、3着以内に5番人気以下の馬が1頭だけ入っている。連対馬はすべて2走前までに勝利。北日本新聞杯の勝ち馬は、2勝、2着2回、3着1回となっている。3着内馬15頭のうち13頭は通算3勝以上。3着内馬15頭のうち7頭がゼッケン9から12番で、全体的に見ても外枠のほうが優勢。ただし、2から3着にゼッケン1から6番の馬が1頭だけ入っている。
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出走馬短評
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ダヴァンティ デビューから3連勝でネクストスター金沢を勝ち、年明け初戦も快勝したが、名古屋遠征と古馬相手の前走は苦戦。今回はさらに距離延長が課題となる。
ハリウッドスマイル 北海道の一般戦で勝利を挙げ、金沢では2歳時に2勝して、今年はノトキリシマ賞を含む2勝をマーク。距離延長は微妙でも力量的に無視できない感がある。
ダブルアタック 通算12戦で、7着だったネクストスター金沢以外は3着以内と安定。詰めひと息の感はあるが、ここでも相手なりに動ける可能性は考えられる。
ナミダノキス JRAで5戦未勝利から金沢に移って3連勝。超大型馬で徐々に体に芯が入ってきているのなら、ここでも首位争いが期待できる。
ロックシティボーイ JRAでは大敗が続いたが、金沢では移籍初戦と2戦目を勝ち、前走で2着。差し脚を長く使えるタイプで、今回も展開ひとつで善戦以上が考えられる。
カレンアイバーソン JRAからの移籍初戦で勝利を挙げ、その後は2着2回、4着3回。ひと押し不足の感はあるが、前崩れの展開なら食い込む余地がありそうだ。
リケアマロン JRAでは4着1回、5着2回で、金沢の未勝利交流戦で2着。移籍後の2戦はともに快勝しているが、小柄だけに距離延長が最大の課題といえるだろう。
エムティトップ 北海道で5戦とも善戦して、金沢での初戦を勝利。しかしその後は2着4回とひと押し不足で、馬体重が増えてこない点も気にかかる。
ニキ 金沢で6戦目に初勝利を挙げ、続く7戦目も勝利して、浦和に移って1勝を追加。北日本新聞杯では差のある3着で、タイプ的にさらなる距離延長は厳しいかもしれない。
そのほか、ドンリュウスター、エイシンノヴァ、グルタチオンシードが出走する。
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レースの狙い
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距離延長が微妙というタイプが多い組み合わせなら、展開的に合いそうなナミダノキスを3連勝の勢いを含めて中心視。ロックシティボーイも差し脚がいきる可能性が高いとみて相手筆頭に指名する。リケアマロンは距離がカギだが、前走圧勝の好位差しを再現できれば首位争いが可能。先行してしぶといハリウッドスマイルにも警戒しておきたい。ダブルアタックは今回も競らずに先行できるようなら残り目も。
石川優駿(グレナディアガーズ賞)3歳 の出走表はこちら
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