7月2日(火)に盛岡競馬場にて、第12回ハヤテスプリント(3歳・1200メートル・18時15分発走予定)が行われます。この週は日曜日が芝長距離の3歳重賞で、火曜日がダート短距離の重賞。しかしこちらは地方全国交流で、北海道、浦和、船橋、川崎から各1頭、大井から2頭が参戦してきました。対する岩手所属馬は重賞で善戦歴がある馬が1頭だけ。近3年の連対馬はすべて遠征馬というその流れが継続することになるかもしれません。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。単勝1番人気は3勝、2着1回。5→2→4番人気の順だった19年を含み、連対馬はすべて単勝5番人気以内となっている。連対馬10頭はすべて前走が重賞。南関東所属で3着以内に入った8頭のうち7頭は、前走が1200メートルだった(そのほかの1頭は、前走がのじぎく賞=1700メートル)。3着内馬15頭のうち11頭は遠征馬。20年は岩手→岩手→北海道の順だったが、岩手所属の2頭はその年の春に東海地区の重賞で好走歴があった。
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出走馬短評
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コンバットスプーン 昨夏に盛岡の新馬戦を快勝し、ネクストスター盛岡で2着。今年は重賞で2着に2回入っているが、冬場の南関東の成績を見ると厳しい感が否めない。
ゴーゴーダンサー デビュー5戦目の盛岡で初勝利を挙げ、今年も5月の盛岡で2勝というコース適性の高さが魅力。ただし今回の相手は強力だ。
ポアゾンボス 浦和からの遠征馬。北海道の一般戦で2勝して、浦和移籍後は5戦4連対と上々。前走は大井に遠征して大敗したが、左回りと負担重量減で巻き返す可能性は秘めている。
ツキシロ 川崎からの遠征馬。デビュー戦と川崎所属馬限定戦で勝利を挙げ、1600メートルのクラウンカップで4着。先行力は上位でも、今回は初めてのワンターンの競馬が課題になる。
マッシャーブルム 大井からの遠征馬。JRAのダート1800メートルで新馬戦を勝ち、2戦目から大井所属で京浜盃JpnIIと羽田盃JpnIで6着。ただ、前走は1200メートルで2着に入った。
スピニングガール 大井からの遠征馬。1200メートルの新馬戦と2戦目を勝ち、ゴールドジュニアでも3着に善戦。休み明けの前走は大敗したが、再度の1200メートルなら巻き返しが狙える。
ストロングブラック 23年8月に北海道の一般戦で勝利を挙げ、9月に浦和で勝利。その後は好走と大敗の差が大きい成績だが、岩手4戦目で距離短縮なら善戦できるかもしれない。
ワールドエンパイア 船橋からの遠征馬。23年6月に北海道のJRA認定戦を勝ち、昨秋の船橋初戦から6戦連続で連対。前走の大敗は大雨の影響で度外視可能だ。
オスカーブレイン 北海道からの遠征馬。デビュー戦とサッポロクラシックカップを勝ち、盛岡では南部駒賞で2着。ここに入ればスピード上位で、押し切る可能性が十分にある。
そのほか、エイシンポロシリ、マルケイフォルテ、ヤマショウルルサンが出走する。
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レースの狙い
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オスカーブレインは昨秋の南部駒賞でフジユージーンを相手に逃げ粘って4馬身差の2着。最近3戦の成績はいまひとつでも、今回の顔ぶれなら逃げ切りが狙える。マッシャーブルムは距離短縮の前走が先行粘り込みで2着と好内容で、7月10日の優駿スプリントをパスしてこちらに向かってきた点も不気味といえる。ポアゾンボスは前走大敗でもスタート五分なら巻き返しが必至。堅実に差を詰めてくるワールドエンパイアも押さえておきたい存在といえる。スピニングガールは展開次第でも差し脚が届く可能性に要警戒。
ハヤテスプリント(M2)(ダンシングプリ3歳 の出走表はこちら
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