7月12日(金)に園田競馬場にて、第17回兵庫サマークイーン賞(3歳以上牝馬・1700メートル・19時50分発走予定)が行われます。今年は大井、船橋、川崎、金沢、高知から各1頭が参戦。もちろん各陣営とも、グランダム・ジャパン古馬秋シーズンでの優勝に向けてポイントを稼ぎたいところでしょう。ただ、7月に入ってからの気温の高さには要注意。このレースは人気薄の馬が台頭するケースが多くなっています。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。1番人気は2勝、2着1回。20年は4→6→5番人気の順、19年は3→2→7番人気の順で、過去5年とも6から10番人気が3着以内に1から2頭入っている。4走前までにダートグレードに出走していた馬が1から2頭連対。その年の佐賀ヴィーナスカップに出走していた馬が3着以内に1から2頭入っている。
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出走馬短評
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アンティキティラ 高知からの遠征馬。今年は佐賀ヴィーナスカップを勝ち、前走は大敗でも度外視可能。秋の兵庫クイーンカップで2着と3着という実績もある。
サーフズアップ 船橋からの遠征馬。昨春までに南関東で牝馬重賞を2勝した実績は上位だが、秋以降の成績がいまひとつ。ただ、地力的に侮れない存在だ。
ハクサンアマゾネス 金沢からの遠征馬。昨年は園田でこのレースと、秋の兵庫クイーンカップを勝利。現在7連勝と7歳でも勢いは十分で、園田での重賞3勝目が十分に狙える。
スギノプリンセス 川崎からの遠征馬。北海道で2歳重賞を勝ち、昨秋のロジータ記念で2着に入った実績はあるが、休み明けでの2戦がともに大敗。その状況では少々狙いにくい。
スマートムーラン JRAのダート1700メートルで3勝し、兵庫移籍初戦の前走で2着。差し脚を長く使えるタイプで、重賞の顔ぶれでも仕掛けひとつで上位食い込みが狙えそうだ。
グレースルビー 大井からの遠征馬。グランダム・ジャパン古馬春シーズンは、笠松と名古屋で重賞を勝って総合2位。しかし最近の成績では少々厳しいかもしれない。
オーサムサンライズ JRAの芝短距離で1勝して、2走前に兵庫での初勝利。条件クラスの身で、さらに今回は距離延長では苦戦必至とみるのが妥当だろう。
クリノメガミエース JRAで1勝し、兵庫移籍後は笠松の3歳重賞を勝ち、昨年のこのレースで3着。大崩れが少ないタイプだけに、ここでも上位に食い込む可能性がある。
マルグリッド 2歳時に北海道の一般戦と園田のJRA認定戦を勝ち、3歳春に佐賀のル・プランタン賞を勝利。しかし最近の成績では厳しい感が否めない。
そのほか、アキュートガール、デンコウハピネスが出走する。
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レースの狙い
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ハクサンアマゾネスは園田で2戦2勝の成績を含めて実績断然で、今回も中心視するのが妥当。相手は混戦だが、前走後に間隔を取って立て直したアンティキティラを筆頭に取る。スマートムーランは移籍2戦目の上積みが見込めそうで、差し脚が届く可能性が十分。相手なりに動けるクリノメガミエースも押さえておきたい存在だ。サーフズアップ、グレースルビーは実績的に侮れないが、3連勝式の候補まで。
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