7月4日(木)に園田競馬場にて、第25回兵庫優駿(3歳・1870メートル・17時45分発走予定)が行われます。今年は兵庫チャンピオンシップJpnIIの距離が1400メートルに変更され、さらにこのレースの日程も例年より3週間ほど後ろに移動することになりました。その点で過去の傾向が当てはまらなくなる可能性がありそう。出走各馬の臨戦過程を比較しながら検討していきたい一戦といえます。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。1番人気は2勝、2着1回。昨年は1→2→4番人気の順だったが、それ以前の4回は4から7番人気が1頭だけ連対している。菊水賞で2から5着だった馬が1頭だけ連対しているのが特徴的。連対馬はすべて、2走前が重賞だった。過去5年とも、ゼッケン6番か7番が連対しているというデータもある。また、3年連続でゼッケン1番が3着に入っているのも面白い。
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出走馬短評
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クラウドノイズ 2歳時にJRA認定戦での3勝を含む5勝を挙げ、今年は重賞で善戦止まりが続いていたが、前走の特別戦は逃げ切り圧勝。その点で最内枠は有利となる。
オーシンロクゼロ 11月の初出走戦から4連勝で菊水賞を制覇。前走の西日本クラシックは高知所属馬に敗れたが、相手が悪かったと考えるのが妥当だろう。
ワンダーグリー 2歳時は善戦止まりが続いたが、休養から復帰しての4戦はすべて3着以内と上昇。今回の相手は強力だが、決め手がいきる可能性は十分だ。
ウェラーマン 初出走戦とJRA認定戦を圧勝し、園田ジュニアカップは展開不向きで敗れたが、今年は重賞で善戦続き。実績は劣勢でも素質的に侮れない存在といえる。
ミスターダーリン 勝ち星は一般戦でのひとつだけだが、園田ジュニアカップで2着。最近2戦は差のある敗戦を喫したが、立て直して馬体を絞ってくるようならチャンスがある。
プリムロゼ 通算10戦で3着以内が9回という安定感が魅力で、今回は牡馬相手の重賞となる点が最大の課題。それでも成績的に無視しにくいタイプといえる。
ウインディーパレス デビューは今年1月と遅れたが、そこから6戦ともすべて圧勝。超大型馬で良化の余地を残しているだけに、ここでも通用する可能性を秘めている。
グランレザンドール JRAでは4戦とも大敗したが、兵庫では移籍初戦と2戦目を勝ち、その後は着順ひと息でも善戦傾向。しかし今回の顔ぶれでは少々厳しい感が否めない。
マルカイグアス 通算7戦で3着以内を外したのは、デビュー2戦目のネクストスター園田だけ。最近3戦は善戦止まりでも地力は上位で、今回も善戦以上が狙えそうだ。
そのほか、メロディメーカー、ゴールデンロンドン、レイアンドダンスが出走する。
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レースの狙い
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混戦必至の組み合わせだが、6連勝中の勢いが魅力のウインディーパレスを中心に抜擢。クラウドノイズは今回も先手主張が見込めそうで、押し切る可能性が十分。オーシンロクゼロも素質は互角以上で、ここでも大きく崩れることはなさそう。堅実に差を詰めてくるマルカイグアスも押さえておきたい存在だ。相手なりに動けるプリムロゼが割って入る候補。ウェラーマンは折り合いがカギだが、連下の候補として一考できる実力がある。
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