重賞レース直前情報 |
7月3日(水)に川崎競馬場で、第28回スパーキングレディーカップJpnIII(3歳以上牝馬・1600メートル・20時10分発走予定)が行われます。JRAからはライオットガール、アーテルアストレア、ミラクルティアラ、ヴィブラフォンが出走。地方他地区からの遠征はなく、地元南関東勢はスピーディキック(浦和)ら8頭が迎え撃ちます。牝馬12頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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過去5年で3着以内に入った15頭中、JRA所属は9頭、南関東所属は6頭。JRA勢が優勢だが、南関東勢も頑張っている。勝つためにはマイル実績が必要。21年サルサディオーネは左回りがベストで、20年マリーンカップJpnIII・1着。22年ショウナンナデシコはマリーンカップJpnIIIやかしわ記念JpnIを含めて3連勝中だった。23年1着レディバグは前年の本競走2着で、2走前はマリーンカップJpnIIIで2着だった。2着は前走JRAのダートで1着の馬が多数。オープン特別であれば3着以内に好走していれば問題ない。
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JRA所属馬短評
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ライオットガールは24年兵庫女王盃JpnIIIなど重賞3勝と実績上位だが、いずれのレースも距離1800メートル以上。1600メートル以下のレースは新馬戦(中京ダート1400メートル)以降出走がない。前走エンプレス杯JpnIIも4着に終わっており、初の川崎は苦いレースとなった。
アーテルアストレアも24年クイーン賞JpnIII(船橋)など重賞2勝をマークしているが、中距離を中心に実績を挙げている。ダートではマイル以下の出走がなく、今回が初めてだ。
ミラクルティアラは注目の良血馬。母ミラクルレジェンド(父フジキセキ)は牝馬ダートグレードで大活躍を果たし、マリーンカップJpnIIIは12年のレースを勝利した。本馬は3勝クラスを勝ち上がるのに苦労したが、ミッキーヌチバナやブライアンセンスと僅差の勝負を演じるなど安定した走りを披露。前走上総ステークスを勝利し、満を持しての重賞初登場だ。
ヴィブラフォンは2走前の神奈川記念でキャリックアリードやユティタムを下して勝利を飾った。ダートグレードではないが、川崎1600メートルの交流戦を勝利したのは大きい。前走兵庫女王盃JpnIIIは5着に終わったものの、巻き返しを期待したいところ。
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地方所属馬短評
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スピーディキック(浦和)は23年の本競走2着など、川崎の成績は4戦2勝、2、3着各1回とすべて好走している。今年はフェブラリーステークスGI(13着)、阪神牝馬ステークスGII(11着)と厳しいチャレンジが続いた。今回は見直したい。
ドライゼ(大井)はJRAからの転入馬。2走前に3勝クラスのアリエスステークスを勝っており、これから活躍が見込めても不思議はない。
キャリックアリード(大井)は4走前の神奈川記念でヴィブラフォンの2着。左回りのマイル戦は合っており、前走エンプレス杯JpnII以上の走りも期待できそう。
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予想のポイント
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JRA勢はいずれも有力だが、今回は配当面も考えて地方勢に注目したい。まずはスピーディキック。川崎1600メートルの適性はJRA勢にも全くヒケは取らないはず。近2走は度外視できるので、久々のダートグレード勝利も十分期待できそう。キャリックアリードは前走エンプレス杯JpnIIはオーサムリザルト、グランブリッジに次ぐ3着と強力な相手に食い下がった。直線外からいい脚を使っていたので、引き続き川崎の今回も期待してみたい。
※川崎競馬のダートグレード競走は、市中銀行会員のみ投票できます。
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